Tag Archives: Q&Aコラム

Q. 来年小学校に上がるのに、通常の学級にするか、個別支援学級にするか迷っています

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たすくの先生が保護者の皆様からよくいただく質問に一生懸命に答えるシリーズです。今回の質問はこちら。

Q.4月から年長の男の子です。来年小学校に上がるのに、通常の学級にするか、個別支援学級にするか迷っています。通常の学級でお友達の影響を受けつつ成長してほしいなぁと思いつつ、落ちこぼれてしまうのは本人にとって辛いのではないかと思ったり、迷います。どのように決めるのが良いでしょうか。

たすくの先生がどうしたらよいか、一生懸命に考えてみました

こんにちは。たすく療育・横浜センター南教室の鹿島真知子です。
お子さんにとって最適な環境をと思う親心、よくわかります。小学校で、良い刺激を受けて、ぐんぐん成長してほしいですね。そこで、お子さんにとって良い環境とは、どんな環境かを具体的に考えてみたいと思います。

お子さんを取り巻く社会環境を理解しよう

まず、お子さんを取り巻く社会環境を「システム理論」で整理したいと思います。

「システム理論」では、社会環境を大きく二つに分けて説明しています。一つは「静態的システム」、もう一つは「流動的システム」と呼ばれます。この二つの違いは、以下のようにまとめられます。

静態的システム 一定の決まった情報のみで構成され、変化があまりなく、お子さんにとって予測しやすく、安心できる環境
流動的システム 非常に多くの新しい情報が飛び交い、この先何が起こるか予想ができないけれど、経験の共有により、人からたくさんのことを学べ、可能性が無限大に広がる環境

システム理論1

一般的な社会環境は、流動的システムと言えます。小学校では、通常の学級は流動的システムで成り立っており、高度なスキルを求められます。個別支援学級は、基本的に静態的なシステムを提供するけれど、流動的なシステムに移行する練習をする場だと考えられます。

一旦、ここまでの話をまとめておきましょう。

通常の学級と個別支援学級の違いのまとめ

通常の学級 流動的システム(先が予測できず、可能性が無限大に広がる世界)で成り立っており、高度なスキルを求められる。
個別支援学級 基本的に静態的なシステム(先が予測出来て、安心できる世界)を提供するけれど、流動的なシステムに移行する練習をする場。

お子さんはどちらのシステムで力を伸ばせるでしょうか

次に、お子さんは、どちらのシステムで力を伸ばせるかを考えます。私たちは、日本独自のASD支援のための教育プログラムとして特別支援教育の研究者や教員により開発されたJ☆sKepsTMという指標で、お子さんの「自ら学ぶ力」を測っています。

J☆sKepsTMで評価する7項目

      1. 学習態勢 自ら学習する態勢になる力
      2. 指示理解 自ら指示に応じる、指示を理解できる力
      3. セルフマネージメント 自ら自己を管理する、調整する力
      4. 強化システムの理解 自ら楽しいことや嬉しいことを期待して活動に向かう力
      5. 表出性のコミュニケーション 自ら何かを伝えようとする意欲と個に応じた形態を用いて表出する力
      6. 模倣 自ら模倣して、気づいたり学んだりする力
      7. 注視物の選択 自ら課題解決のために注視すべき刺激に注目できる力

J☆sKepsTMは、人や活動に対して注目したり、働きかけようとしたりする意欲「主体性」を冠にして、5区分に分類することもできます。

J☆sKeps画像

このJ☆sKepsTMの平均点が3.0以上になったら、流動的システムで学べる力が備わったと考えます。つまり、通常の学級で力を伸ばすことができるお子さんだと考えられるわけです。

システム理論2

例えば、先生の話をうっかり聞きそびれたとき、周りの子の様子を見て何をするべきかを確認し、行動することはよくあることだと思います。この場合は、自ら注目するべきものを探し(7. 注視物の選択)正しいモデルを見つけたから同じことをした(6. 模倣)と分析できます。

しかし、もし何を見たらよいかわからなかったら、模倣することができず、結果、「できなかった」というマイナスな感情をもたらし、自己不全感につながってしまう恐れがあります。そうなると、次のチャレンジをしなくなってしまい、学習の機会が減ってきてしまうでしょう。

お子さんに合った環境とは、お子さんがちょうど良いチャレンジをして達成感を感じつつ力をつけていける環境だと考えます。ですから、お子さんの今の力を評価して目標を定めることが一番大切だと思います。そして、その目標達成のためにどんな環境が適しているのかを見定めたいですね。

最も大切なことは「お子さんの将来の夢」を描くことです

もう一つ、忘れてはいけない大切なことがあります。
それは、お子さんの将来の夢です。どんな大人になりたいか、どんな大人になってほしいか。今はまだ小さいので、具体的に想像することは難しいかもしれません。
でも、夢を描くからこそ、実現に向かうことができるのです。

If you can dream it, you can do it. 「夢見ることができれば、それは実現できる。」
これはウォルトディズニーの言葉です。

一緒に、お子さんのJ☆sKepsTMを評価してみませんか?
そして、お子さんの夢、ご家族の夢に向かって歩むための道のりを描きましょう。

お子さんのJ☆sKepsTMを評価してみませんか

私たちは「お子様を『理解する』ことからはじめる」という言葉を旗印に、お子様の状態をJ☆sKepsTMの指標で評価するアセスメントを最も重視しています。たすくの専門性を感じていただく機会として、入会前に簡易のアセスメントを行うことが可能です(有料)。家庭や園、学校での様子や、困っていることをじっくりお伺いした後、専門家がトータル・アプローチの視点でアドバイスいたします。お近くの教室までお気軽にお問い合わせください。

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    Q. 息子が授業に集中できず、歩き回ってしまうんです

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     たすくの先生が保護者の皆様からよくいただく質問に一生懸命に答えるシリーズです。今回の質問はこちら。

    Q. 小1の男の子です。息子が授業に集中できずに歩き回っていると、先生より指摘を受けました。テストの時間は割と集中しているようです。どうしたら座って授業を受けられるようになるでしょうか。

    たすくの先生がどうしたらよいか、一生懸命に考えてみました

     こんにちは。TASUCグループの渡邊倫です。
    授業中に騒ぐ

     小学校での学習場面で困っているということですね。幼稚園から小学校へ進学すると、学習活動を中心とした生活に切り替わりますので、小さい時には目立たなかったことが、少しずつ顕在化することがよくあります
     私がよく対応する札幌教室や早稲田アセスメントセンターでは、小学生のお母さんから多くのご相談が寄せられます。お子さんの支援の方法を一緒に考えてみましょう。

    支援方法を考えるうえで最も大切なことが「お子さんを理解する」ことです。困っている場面をどう分析し、お子さんの理解へのつなげていくかをご説明します。

    まず、お子さんの目線でその場面を捉えなおしてみましょう

     今回、お母さんは、先生から「お子さんが授業中に集中できずに席を立ってしまっている」状況を報告されたのですね。
     学校は、幼稚園と比較して学級全体での一斉授業が多くなりますので、そこから少し逸れてしまう場面が多くなると『困っている』という状況になります。
     それは、先生が、授業を進められなくて『困っている』ことと、お子さんが何かの理由で授業に参加できなくて『困っている』ことの両側面があります。
    スクリーンショット 2019-02-14 15.05.22

     まずは先生側の目線ではなく、お子さんの目線に立って、状況を捉え直していきましょう。

    お子さんの立場で問題を整理しよう

    • □ お子さんが、意欲的に参加している活動は何だろう?
    • □ お子さんが、歩き回ってしまう活動は何?
    • □ お子さんが、歩き回った結果、何をしているの?
    • □ お子さんが、テストを受けることができるのは何故だろう?

    お子さんの得意・不得意を掘り下げて考えてみましょう

    スクリーンショット 2019-02-14 14.51.43

     次に、もう少し詳しく学習内容ごとに、振り返っていきましょう。小学校では、様々な教科領域について学習活動を進めています。それは、国語、算数、生活、図工、体育、特別活動などです。

     もちろん教科そのものも特徴はありますが、さらに学習内容(単元)によって同じ教科でも、求められるテーマが変わりますよね。例えば、国語なら「読む」「書く」「話す」などがあります。

     また、学習の進め方にも特徴が出てきます。先生の話を聞きながら学ぶ授業もあれば、友達と一緒に活動する授業もあります。

     つまり、学習内容や学習方法の違いによって『困っている』様子が異なっている可能性が高いのです。

    お子さんが歩き回ってしまう学習内容や学習方法を整理しよう

    • □ 学校では、どのような課題のとき、歩き回ってしまうのでしょう?
    • □ 学校では、どのような工夫をしてくださっているのでしょう
    • 学習内容や学習形態による集中力の違いはあるのでしょうか?

    最後に、本人が困ったときの対応策を考えます

     どのお子さんも、得意・不得意はあります。その凸凹が少し顕著になって学習活動に困っているならば、学習支援を工夫する必要があります
     例えば、次のようなことに困っていることが考えられます。

    お子さんが困っている本当の理由の例

    • ・言葉の聞き取りや理解に課題がある
    • ・話し言葉の組み立てや発話が苦手
    • ・身体の不器用さ
    • ・情報があまり覚えられない(または考えるときに忘れてしまう)
    • ・うまく行かないときの対応が身についていない など

     低学年のお子さんは、自分から学習方法を工夫することが難しいです。そのため、ご家族や先生などの支援者が、得意な学習方法やツールを提案して、さらに本人がそれらを使いこなせるようにフォローし、成功体験を積み重ねることを重視していきましょう

     その結果、低学年のうちに学んでいくべき知識技能を身につけ(=一定の学力)、どうやったらうまくいくかを知ること(=年齢の応じた自己理解)につながります。しっかりと学習に参加取り組むことで、「できた!」という自信につながり、次の挑戦に向かうモチベーションとなります。

     一人一人の困っている状況を把握して、お子さんの学習のスタイルや認知の特徴を理解していくことで、しっかりと学習を支えることができます。

    たすくでは4月入会生を募集中です

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     教育のこと、子育てのことで気になることや不安なことがある保護者のみなさま、まずは『子どもの専門家』に相談してみませんか?たすくではまずはお子さんのアセスメントを行い、お子さんの得意なことや持っている力を伸ばす学習方法などについてオーダーメイドでご提案いたします。

     大切なお子さんの将来の選択肢を増やすためにも、専門家と協働した、子ども理解に基づくアプローチが重要です。お子さんの進学や就学について、不安や心配がある際には、ぜひ一度お問い合わせください。

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      Q. 意に沿わないことがあると、子どもが暴言や暴力をふるうんです

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      たすくの先生が保護者の皆様からよくいただく質問に一生懸命に答えるシリーズです。今回の質問はこちら。

      Q.小2の息子です。学校で友達に対して「バカ」「死ね」などの暴言を吐いたり、蹴ったりしてしまうようです。先生からも私からも、それはダメなことだと伝えているのですが、注意したときは同意しても、またやってしまいます。どうしたらよいでしょうか。

      たすくの先生がどうしたらよいか、一生懸命に考えてみました

      こんにちは、たすく療育・愛知豊橋教室の篠原大一です。豊橋は風が強い地域で、冷たい風が毎日ビュービュー吹いていますが、子どもたちはみんな元気に教室に通って来てくれています。

      お友達と仲良くして欲しいのに、暴言を吐いてしまったり、蹴ってしまったり分かっているのにやってしまう。お母様もお子さん自身も辛い状況だと思います。どのように考え、どのように対応していくか、一緒に考えてみましょう。

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      今回は、行動面への対応を中心に書きます。ただし、行動面への直接的な対応だけでなく、お子さんの持つ特性に配慮したり、主体性(学習を支える学び)を伸ばす取り組みをすることが大切です。

      なぜ、暴言を吐いたり、蹴ったりするのでしょうか。

      お子さんの困った行動を考える時に「氷山モデル」という考え方があります。氷山は、水面上に見える部分だけでなく、水面下にある部分の方が大きいことから、全体像を見る時には、その氷山の一角に注目するのではなく、水面下の隠された部分を見ることが重要であるということです。今回の暴言・暴力という行動を水面上に見えるものとして考えた場合、水面下にはそれ以上に多くの要因があることを想定して支援していくことが大切です。

      氷山モデル

      では、どのような要因でその行動が起こっているのかを考えていきましょう。大まかには、以下の流れで対応策を考えます。

          1. その行動が起こっている状況を記録する
          2. 記録をもとに、その状況を整理する
          3. その行動が起こっている理由を考える
          4. 建設的に対応してみる

      1. その行動が起こっている状況を記録する

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      どのような状況で、それらの行動が起こっているか、以下のような情報について記録を取ります。

      • きっかけとなる直前の情報 (時間、場所、状況、人の存在、指示など)
      • 睡眠や食事、服薬、体調などその日の状況 (例えば、空腹や痛み、不安などが背景要因かもしれません。)
      • ・それらの行動が起きたときに周囲がどのような対応(言動)をしているか、直後の状況

      一定期間記録をとったときに、このような状況の時に起こりやすい、という傾向が見られるかもしれません。反対に、どのような状況では起こっていないかもチェックすることもあります。対応策のアイデアが見つかるかもしれませんね。

      2. 記録をもとに、その状況を整理する

      記録が取れたら、「行動が起きるきっかけ」「その行動」「起こった後の状況」に分けて整理をします。

      3. その行動が起こっている理由を考える

      整理ができたら、以下の4つの機能(理由)のうち、当てはまるものがあるか、考えます。これらの理由を考えるには、特に行動が起こった後の状況をよく見ることが大切です。

          (1) 要求(ほしいもの、手に入れたいもの)の獲得 「~したい」「~してほしい」
          (2) 注意を喚起するため(大人から注目を浴びるため 「見て見て」
          (3) 拒否・拒絶をするため 「嫌だ」「やめて欲しい」
          (4) 感覚の獲得(快の獲得)のため

      お子さんの行動は、どの理由だと考えられるでしょうか。

          (1) 要求(ほしいもの、手に入れたいもの)の獲得だとすると・・・
           →何かが欲しい?何かしたいことがある?
          (2) 注意を喚起するため(大人から注目を浴びるため)だとすると・・・
           →注目を得たい?
          (3) 拒否・拒絶をするためだとすると・・・
           →何かが嫌? 難しい課題を減らしたい? 何か分からないことや不安なことがある?
          (4) 感覚の獲得(快の獲得)のためだとすると・・・
           →快の感覚を得るためにしている行動かも

      4. 対応してみる

      この理由かな、と推測したら、対応策を考えます。対応策は主に以下の3つの切り口に分けて考えていきます。3つの切り口は、英語にした時の頭文字から「ABC分析」と呼ばれています。

      ABC分析

      (i)「行動が起きるきっかけ」にアプローチ(予防的対応)の例

      • ・その日の状況を変える
      •  

        例) 朝ごはんを食べる、睡眠をよくとる、連絡帳や電話等で体調について事前に伝えておく、注目を得られる機会を多くしておく など

      • ・直前の状況を変える
      • 例)指示の出し方を変える、グループを替える、机の配置を変える、取り組みやすいようにヒントを用意しておく、事前に約束しておく、順番を決めておく、課題の量や難易度を調整する、ご褒美をあらかじめ決めておく、スケジュール調整をする、困ったら伝えるように事前に話し合っておく、予習しておく、基礎学習を積んでおく など

      (ii)「その行動」にアプローチ(建設的対応)の例

          1. 要求 → どのように伝えれば要求がとおるか、伝え方を教える
          2. 注意喚起 → どのように伝えれば注目が得られるか、伝え方を教える。注目を得られるような活動をする
          3. 拒否・拒絶 → どのように嫌だという気持ちを伝えれば良いか、伝え方を教える
          4. 感覚の獲得 → 快の感覚を得ることができる活動を用意する

      (iii)「起こった後の状況」にアプローチ(事後的対応)の例

      良い行動をしたときに、どのように褒めるかも考えておきます。起こさなかったこと自体を褒めることもあります。理由によって、以下の対応もします。

          1. 要求 → 欲しかったものが手に入る、やりたかったことができる
          2. 注意喚起 → 注目を得られる
          3. 拒否・拒絶 → 嫌な活動が避けられる、課題を減らすことができる
          4. 感覚の獲得 → 快の感覚を得る活動ができる

      合わせて、起こってしまったときの対応策を考えておきます。(ただし、以前と同じ対応はしないようにします。)

      大まかには、以上のような対応を考えます。「その行動」にアプローチ(建設的対応)+「行動が起きるきっかけ」にアプローチ(予防的対応)をすることが多いです。

      しかし、考えて取り組んでみても、うまくいかない場合があるかもしれません。関係するみんなで話し合って、対応策のアイデアをたくさん考えておくと、安心して対応することができると思います。

      行動面への直接的な対応だけでなく、お子さんの持つ特性を理解し、出来ることを増やすことで、困った行動を減らすことが出来ます

      今回、困った行動への対処法を中心に書きましたが、たすくではアセスメントを行ってお子様の特性を理解することで、お子様の能力を伸ばし、結果として困った行動を減らすアプローチも行います。

      たとえば今回のお子さんのケースですと、アセスメントによって、ワーキングメモリに課題があることが分かるかもしれません。その場合、ワーキングメモリを鍛えたり、使い方を学ぶことで、自分の心の安定性を確保できるようになるでしょう。

      たすくでは様々な観点から問題にアプローチし、お子様が幸せに生きていくステップに伴走いたします。

      私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達に凸凹があるお子さんにも届けたいと考えております。

      お子さんに、福祉サービスだけではなく、通常の塾のような教育的なサポートを行いたいと考えておられるご家族に最適なサービスをご提供することを約束いたします

      お子さんの可能性を信じ、お子さんの能力を最大限に発揮させてあげたいと考えておられるご家族との出会いが私たちの幸せです。正式な入会前に数回のお試し(有料)をしていただくことが可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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        Q. 子供が自分の頭を壁にガンガン打ちつけるんです

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        Q.小1の息子です。気に入らないことがあると、自分の頭を壁にガンガン打ち付けます。青あざが出来たり、血が出てもやめないので、怖いです。どうしたらやめさせられるでしょうか。

        こんにちは。たすく療育・横浜センター南教室の鹿島真知子です。息子さんの苦しみ、そして、そんな息子さんを見ているお母様の胸の痛みを想像しながら、支援方法を考えて行きたいと思います。

        まず、行動の要因を特定しましょう

        私たちは、困った行動に対応するためには、まず、その行動の要因を特定することから始めます。実は、困った行動の多くは、以下の4つの機能を持つことがわかっています。

            1. 要求(ほしいもの、手に入れたいもの)の獲得
            2. 注意を喚起するため(大人から注目を浴びる)
            3. 拒否・拒絶をするため
            4. 感覚の獲得(快の獲得)のため

        8a8517a930871546400bbe9cb2bf153c_s※写真はイメージです

        さて、息子さんの場合を紐解いていきましょう。「気に入らないことがあると」とあるので、何かを勧められて嫌だったとすれば「3.拒否・拒絶をするため」が有力でしょうか? 欲しいものが手に入らなくて気に入らないこともあるでしょうから 「1. 要求(ほしいもの、手に入れたいもの)の獲得」も考えられますね。ここでは、息子さんにとっての要因が最も大切ですので、正しく分析するためには、もう少し詳しい背景情報が必要となってきます。

        仮に「3. 拒否・拒絶」の場合だったとすると、予定していたことが息子さんに伝わっていなくて拒否につながったのかもしれません。とすると、息子さんにわかるようにスケジュールを知らせてあげることで予防できるでしょう。

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        また、頭を打ち付ける前に「嫌だ」ということを周りに伝えられれば、落ち着くことができたかもしれません。そのためには普段からのコミュニケーション指導が有効になってきます。

        「1. 要求の獲得」の場合だったとしても、人に伝えて思いが叶う経験を積んでいくことで正しいコミュニケーションの方法を学ぶことができたら、頭を打ち付けなくても自分の思いを叶える術を持つことができるでしょう。

        このように、普段からスケジュールやコミュニケーション指導を充実させることで、お子さんが困ることなく納得して行動したり、思いを伝えたりする力を育むことができます

        毎日の学びの中で、理解することが増え、使える言葉が増えていくのですが、一朝一夕で身につくことではありません。息子さんにとって、どうしても納得しがたいこと、表現しづらいことがすぐになくなるわけではありませんね。

        対策を練っても、頭を打ち付けてしまったときは・・・

        息子さんにとって、どうしても、頭を打ち付けるしかない状況になってしまったときは、とにかく、頭を守れるよう、クッションをはさむなり、角を避けるなり、 安全を確保してください。

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        頭を守れたら、次は、別のところに刺激を入れてみるのも効果がある場合があります。私の経験では、手の指を絡めるように手を繋ぎ、 ぎゅっと握って刺激を入れたり、足の裏をグーで叩いたりして落ち着いていった例があります。体全体を包むような圧刺激が効果的なお子さんもいました。このとき、 気持ちを安らかに保てるよう、あまり言葉をかけず、静かな空間を作ってあげてください。

        これはほんの一例で、お子さん一人ひとり、困っていることが違っているので、 ヒットする対応も違ってきます。私たちはその度にお母様と一緒に真剣に考え、 解決策を少しでもたくさん提案していきます。ご心配なことがあったら、すぐにご連絡くださいね。

        答えはお子さんの数だけあります。
        たすくアセスメントを受けて、お子さんを理解しませんか。

        お子さんひとりひとりで状態は異なり、環境も異なり、そして対応も変わってきます。困っているお子さんにとって、最適な対応策を考えるためには、アセスメントを行うことがとても重要です。

        私たちは、ご家族がお子さんのことを十二分に理解するアセスメントを最優先にしています。
        たすくアセスメントを定期的に実行してお子さんの状態をよく理解し、たすく療育を継続することで、お子さんの自立を促すのが、私たちの目指すところです。

        私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達障がいのあるお子さんにも届けたいと考えております。

        発達障がいのあるお子さんに、福祉サービスではなく、教育投資を行いたいと考えておられるご家族に最適なサービスをご提供することを約束いたします

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