Q. 子供が自分の頭を壁にガンガン打ちつけるんです
2019年1月24日 木曜日 / カテゴリ:News & Topics 教室ブログ 横浜センター南
こんにちは。たすく療育・横浜センター南教室の鹿島真知子です。息子さんの苦しみ、そして、そんな息子さんを見ているお母様の胸の痛みを想像しながら、支援方法を考えて行きたいと思います。
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まず、行動の要因を特定しましょう
私たちは、困った行動に対応するためには、まず、その行動の要因を特定することから始めます。実は、困った行動の多くは、以下の4つの機能を持つことがわかっています。
- 1. 要求(ほしいもの、手に入れたいもの)の獲得
- 2. 注意を喚起するため(大人から注目を浴びる)
- 3. 拒否・拒絶をするため
- 4. 感覚の獲得(快の獲得)のため
さて、息子さんの場合を紐解いていきましょう。「気に入らないことがあると」とあるので、何かを勧められて嫌だったとすれば「3.拒否・拒絶をするため」が有力でしょうか? 欲しいものが手に入らなくて気に入らないこともあるでしょうから 「1. 要求(ほしいもの、手に入れたいもの)の獲得」も考えられますね。ここでは、息子さんにとっての要因が最も大切ですので、正しく分析するためには、もう少し詳しい背景情報が必要となってきます。
仮に「3. 拒否・拒絶」の場合だったとすると、予定していたことが息子さんに伝わっていなくて拒否につながったのかもしれません。とすると、息子さんにわかるようにスケジュールを知らせてあげることで予防できるでしょう。
また、頭を打ち付ける前に「嫌だ」ということを周りに伝えられれば、落ち着くことができたかもしれません。そのためには普段からのコミュニケーション指導が有効になってきます。
「1. 要求の獲得」の場合だったとしても、人に伝えて思いが叶う経験を積んでいくことで正しいコミュニケーションの方法を学ぶことができたら、頭を打ち付けなくても自分の思いを叶える術を持つことができるでしょう。
このように、普段からスケジュールやコミュニケーション指導を充実させることで、お子さんが困ることなく納得して行動したり、思いを伝えたりする力を育むことができます。
毎日の学びの中で、理解することが増え、使える言葉が増えていくのですが、一朝一夕で身につくことではありません。息子さんにとって、どうしても納得しがたいこと、表現しづらいことがすぐになくなるわけではありませんね。
対策を練っても、頭を打ち付けてしまったときは・・・
息子さんにとって、どうしても、頭を打ち付けるしかない状況になってしまったときは、とにかく、頭を守れるよう、クッションをはさむなり、角を避けるなり、 安全を確保してください。
頭を守れたら、次は、別のところに刺激を入れてみるのも効果がある場合があります。私の経験では、手の指を絡めるように手を繋ぎ、 ぎゅっと握って刺激を入れたり、足の裏をグーで叩いたりして落ち着いていった例があります。体全体を包むような圧刺激が効果的なお子さんもいました。このとき、 気持ちを安らかに保てるよう、あまり言葉をかけず、静かな空間を作ってあげてください。
これはほんの一例で、お子さん一人ひとり、困っていることが違っているので、 ヒットする対応も違ってきます。私たちはその度にお母様と一緒に真剣に考え、 解決策を少しでもたくさん提案していきます。ご心配なことがあったら、すぐにご連絡くださいね。
答えはお子さんの数だけあります。
たすくアセスメントを受けて、お子さんを理解しませんか。
お子さんひとりひとりで状態は異なり、環境も異なり、そして対応も変わってきます。困っているお子さんにとって、最適な対応策を考えるためには、アセスメントを行うことがとても重要です。
私たちは、ご家族がお子さんのことを十二分に理解するアセスメントを最優先にしています。
たすくアセスメントを定期的に実行してお子さんの状態をよく理解し、たすく療育を継続することで、お子さんの自立を促すのが、私たちの目指すところです。
私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達障がいのあるお子さんにも届けたいと考えております。
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Q.小1の息子です。気に入らないことがあると、自分の頭を壁にガンガン打ち付けます。青あざが出来たり、血が出てもやめないので、怖いです。どうしたらやめさせられるでしょうか。