Q. 子どもが外出時、思いどおりにならないと大泣きするんです
2019年1月11日 金曜日 / カテゴリ:News & Topics 教室ブログ 新宿早稲田 札幌円山
こんにちは。TASUCグループの渡邊倫です。お出かけ中にお子様が叫んだりすると、周囲の視線も気になりますから、お辛いですよね。やめさせたいというお母さんの気持は良くわかります。お子さんの支援の方法を一緒に考えてみましょう。
この記事を読んだ方に人気です。
「わがままな子」と決めつけないで
※画像はイメージです。
急に大泣きしてしまうことは、一緒にお出かけしているご家族にとって、とても困ってしまう場面ですね。しかし、この場面は、お子さんにとっても、自分の言いたいことが相手に伝えられなくて、困っている場面でもあります。今回、地域活動にうまく参加できなかったわけですが、困った行動だけに注目せず、環境や原因を分析していきましょう。
まずは、子どもらしい「わがまま」という見方を一度やめてみましょう。どうしてかというと、「わがままな子」と決めつけてしまうと、しつけという意味での強い指導が続いてしまったり、子どもに必要な支援を見つけようとする思考に切り替えにくかったりするからです。幼児さんなので、幼い子どもらしいわがままな言動も多少なりともあるかもしれませんが、『本当は何を言いたかったのか?』と子どもの立場になって、お出かけ時にあったことを思い起こしましょう。「どのような時に泣き出してしまうのか」とか、「どのようにすると泣き止んだのか」といったことを振り返ってみましょう。
予防的な対応で、心の構えを持たせましょう
お子さんは「外出時に電車に乗ろうとしたところ、大泣きしてかんしゃくを起してしまった」わけです。では、どうしてお子さんは、ご家族の意図と異なった行動(=電車に乗ろうとしない)を取り、泣くという訴えをしてきたのでしょう? そこで少し質問をしてみます。
Q. 外出先や移動手段を、事前に約束していましたか?
Q. 行った先で何をするか、目的・内容を事前に伝えていましたか?
Q. 泣く以外の要求や拒否の表現として、どのような手段を持っていますか?
Q. 頑張った後、何かごほうびを設定されていましたか?
いかがですか? お子さんが、自ら主体的に活動に関与したり、心の構えをもって安心して向き合ったりするために、少し工夫をしてみませんか。
困った場面があったら、環境や要因を分析してみよう
お子さんは「電車に乗る」場面以外でも、困ってしまう場面がみられているかもしれません。それは、環境や他者との関係で、相互交渉がうまくいっていない場面です。そのときは、何がうまくいっていないのか分析的にみてみましょう。 お子さんが困っていたのは、どのようなときでしたか?
・活動の予測がつかなかったとき
・自分が想定したことと違うことが行われたとき
・相手に気持ちが伝えられなかったとき
・ごほうびが分からず見とおしが立たなかったとき
具体的な支援方法を考えてみよう
(1)スケジュールを示しましょう
活動の予定表をお子さんに伝えましょう。無理のあるスケジュールは続きませんし、本人の理解力と生活ペースを考慮することが欠かせません。本人が理解し、判断できるスケジュールであることが重要です。一人一人の理解力に合わせて、具体物を使用した方がよいのか、それとも 絵カード、写真、文字がいいのか、使う人にとって一番分かりやすい形態を用いて、意味のあるスケジュールにしましょう。
(2)コミュニケーションを補ったり代替えしたりする方法を用意しましょう
小さいお子さんは、自分の伝えたいことを上手に言葉に表せないことがあります。しかし、言いたいこと(感情)は、本人の伝える技術の有無に関わらず沸き起こってきます。人は、その人ができる表現方法しか選択できないし、何かをしなければならない時、一般的にやりやすい表現方法を選択するからです。
“泣く”という方法以外にも、気持ちを伝える方法を増やしてあげましょう
困った行動を解決するためには、お子さんのことを正しく理解することが大切です。それは、お子さんの特性はもちろん、どのような環境や場面で生じているものかも含みます。そして、一人一人に応じた支援の工夫や、学習を重ねていきましょう。
答えはお子さんの数だけあります。
たすくアセスメントを受けて、お子さんを理解しませんか。
お子さんひとりひとりで状態は異なり、環境も異なり、そして対応も変わってきます。困っているお子さんにとって、最適な対応策を考えるためには、アセスメントを行うことがとても重要です。
私たちは、ご家族がお子さんのことを十二分に理解するアセスメントを最優先にしています。
たすくアセスメントを定期的に実行してお子さんの状態をよく理解し、たすく療育を継続することで、お子さんの自立を促すのが、私たちの目指すところです。
私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達障がいのあるお子さんにも届けたいと考えております。
発達障がいをお持ちののあるお子さんに、福祉サービスではなく、教育投資を行いたいと考えておられるご家族に最適なサービスをご提供することを約束いたします。
お子さんの可能性を信じ、お子さんの能力を最大限に発揮させてあげたいと考えておられるご家族との出会いが私たちの幸せです。正式な入会前に数回のお試し(有料)をしていただくことが可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Q. 5歳の息子です。外出時に電車に乗ろうとしたところ、大泣きしてかんしゃくを起してしまいました。自宅方面のバスはないと説明したのですが、まったく聞き入れてくれません。結局根負けして、遠回りしつつバスで帰宅しました。どうすれば良かったのでしょうか。