たすくの考え
④「今」の充実と「未来」への展望が豊かな生活を実現する
「たすく」のプログラムは,今,現在への効果を大切にしています。子どもたちの「今」に根ざすことが,豊かな生活(QOL)の実現には不可欠だからです。
もちろん将来の豊かな生活も実現します。そのためには保護者,兄弟,家族,地域の人たちと手を取り合って療育を進めることができるための「環境」を築いていきます。
今後,私たちの療育を受けた子どもたちが,5年後,10年後に,どのような成人になるかを追跡調査することによって,その成果を明らかにすることができると確信しています。
教育・支援プログラムにはいくつかの特徴があります。「たすく」がリードする教育プログラムと,「たすく」と家族が手を取り合って子どもたちを支える支援体制づくりの支援プログラムです。
過去からの取り組みの多くは,支援者と保護者のどちらか一方が担うことで図られてきたのです。私たちは,本人や保護者,教師たちと5年間にわたって試行錯誤を重ねてきた結果,子どもたちを主に支える家族には二つのニーズがあることに気付きました。
- ①自らの教育・支援に対して父親のように「厳しく」刺激を与えてくれる存在の必要性。
- ②自らの教育・支援に対して母親のように「優しく」癒してくれる存在の必要性。
私たちはこの二つのニーズを融合し,システム化したのです。
それが私たち「たすく」です。