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2022.11.23カテゴリー:著者:大澤淳一

障がいのある人にこそ、キャリアが必要!

障がい者にキャリアは必要?

 かつて、障がいのある人に「Career(以下キャリア)」の概念の適用がさない時代があった。キャリアの概念が障がいのある人に適用されるようになったのは、1980年代後半になってからだと言われている。これは、とても深刻な事実だと思う。なぜなら、障がいのある人は、保護される対象であり、キャリアなど必要ない、と思われていたということを鮮明に現しているからだ。そんなことが許されて言い訳がない。

 一方「キャリア」とは何か?そう問われて答えられない人は、現在障がいのある人の就労支援や雇用担当者の中にも、まだまだ多く存在する。このようなことから、「キャリア」について正しく理解することが、障がいのある方の就労を支援する上で、とても大切なのだ。

Careerの捉え方

 平成14年7月の「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書によると、キャリアとは、『一般に「職歴」、「経験」、「発展」さらには「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念』とされる。キャリアの言葉には立場によって多様な解釈があると言われている。共通する認識は「個人と職業との連続性・継続性・統合性」など関わりを意味することである。①職業という狭義で捉えた場合の「ワークキャリア」と、②職業生活を含めたさらに広範な生き方を表す「ライフキャリア」の2種類で整理されることが多い。さらに、この両者のバランスを整え、より良い人生を目指していくのが、「ワーク・ライフ・バランス」の考え方である。こうした「ワーク・ライフ・バランス」の視点は、QOL(生活の質)を高めるためにとても重要な視点の一つである。(※p43-45 参考/引用)

「汽車に乗せる」時代から、「自動車を運転する」時代へ

 現代のキャリア支援は、「汽車に乗せる」時代から、「自動車を運転する」時代へと変わってきている。つまり、既定の進路のレールに乗ってしまえば生涯を安心・安全で渡航できる時代ではなく、現在はエンジン(動機付け)をかけながら、道路を自分で探して(自己決定して)いくことが求められているということだ。(※p45 参考/引用)

 冒頭述べたように、かつて「措置」の対象とされた、障害のある人に「キャリア」を適用するという考え方は、比較的最近生まれた考え方である。つまり、障害観の変化に伴い、自立観が変化した。変化した自立観では「自己選択・自己決定」が重視されるため、障害のある人も「キャリア」の考え方に基づく夢や希望、それを実現するための計画を立てる力が、その後のQOLの高い生活や幸福につながるということを意味するということだ。

障がいのある人にこそ、キャリアファンタジーが必要

 障害の種類や程度に関わらず、「キャリア」に対して夢や目標を抱き、それに邁進する生き方を志向することを、我々は「キャリアファンタジー」と名付けた。近年、障害者雇用率の増加に伴い、確かに企業就労者も増加している。しかしまだまだ、障害のある人のキャリア形成の仕組み化が制度設計されていないことが多いと感じる。現在もまだ、多くの障害のある人がキャリアファンタジーを抱いているとは言い難い。だからこそ、私はこれから、これらについて声を大にして伝えることを、自身のライフワークに課したいと考えている。

「障がいのある人にこそ、キャリアファンタジーが必要!」と。

参考/引用文献

※松為信雄「キャリア支援に基づく職業リハビリテーションカウンセリング」,ジアース教育新社,2021

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大澤淳一

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