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たすく代表日記

2023.10.20カテゴリー:未分類

【代表ブログ】ハノイ教育大学カンファレンス

ハノイ教育大学にてカンファレンススピーカー参加

 <Vietnamで特別支援学校を運営>
 2022年のコロナ禍が収束してから、Vietnamのホーチミン、ダナン、ハノイ、フエ、と回って、ホーチミンの7区で半年、特別支援学校(現地では「センター」と呼ぶ)を運営している。
 今回は、ハノイに出掛けて、教育大学でカンファレンススピーカーとして参加する10月27日(金)。僕は明後日から現地入りして、10月23日(月)からハノイの9施設を回って、実際の子どもたちのアセスメントをする予定だ。
 Vietnamの人々は、子どもたちをとっても大事にするから、特別支援教育への気合いと情熱は十分だ。
 この気合いと情熱をエネルギーを楽しみにして、毎月毎月、直接アセスメントのデモをするのだが、日本人が想像しているような支援環境の遅れというのは誤りだ。

 <個人の力はVietnamの方が優れている>
 インターネットの情報に加え、各国(アメリカや日本、韓国だけではなく、ヨーロッパやロシアに行く人も多い)に留学した人たちが中核となって、かなりの実践をしている。
 おそらく国の仕組みが日本ほど整備されていないし、予算も足りないから「総合力」は日本より劣るが、個人の力は十分な人も多いし、情熱とエネルギーを加えると、個人の力はVietnamが優れていると思う。僕にベトナム語の力がもっとあれば、おそらく日本にいるスタッフよりも学んでくれる人が多いに違いない。

 <日本の30年前の「子ども」の状態>
 一方で、1日に4〜5名のアセスメントのデモを、各施設に所属する利用者を相手にするのだが、ちょうど僕が30年前の学生時代に経験したような「子ども」たちであることが多い。例えば、
・感覚処理の問題への対応が全くされていない
・スケジュールが無いから、先が見通せない
・言葉、話し言葉にこだわる臨床
                   などである。

<理解啓発と国全体としての仕組み化>
 考えてみれば、特別支援というのは、理解啓発の歴史と言うこともできるだろう。もう分かったことや、分かっていることを、ただひたすらに伝え続ける「理解啓発」が、振り返ってみると大切だった。 
 そして、最近は行く施設では全て「ライセンス」の取得が厳しくなった、という。Vietnamが豊かになるにつれ、特別支援教育を行う施設設置のための「ライセンス」を厳しくして、質を高めると同時に、国全体としての仕組み化を図るのは当然のことだろう。

<友好と平和な世の中を実現するために>
 僕たちTASUCは、日本で上手く行ったことや、できなかったことを、Vietnam国民に伝えて、できる限り早く日本に追いつき、追い越してほしいという思いだけで進んできた。
 日本人として、世界に向けた役割は、平和な世の中を実現するために精一杯尽力することだと考えているからだ。
 これからも平和な世の中を実現するために、Vietnam国民との友好関係を、特別支援をとおして築いていきたいと思う。

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