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たすく代表日記
2022.11.18カテゴリー:未分類
【代表ブログ】発達障害情報・支援センター
<センターとして>
今回は、国リハ(国立障害者リハビリテーションセンター)の発達障害情報・支援センターについて、真面目に紹介したいと思います。
前職の特総研(国立特別支援教育総合研究所)時代の上司である西牧謙吾先生が、国リハの病院長に転勤して取り組んだ、家庭、教育、福祉の「トライアングル」プロジェクトの成果といえます。https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1404500.htm
そもそも縦割り行政と言われている我が国では、教育と福祉の溝を埋める取組が必要不可欠です。先ずは発達障害児者を支援するセンターとして国リハが、発達障害情報・支援センターとしてポータルサイトを立ち上げ、運用をはじめることは大きな挑戦だったと思います。
http://www.rehab.go.jp/ddis/
<内容を見ればスゴいことが分かる>
とにかく、先ずは内容を見た方が良いと思います。
真っ先にお勧めしたいのは、「発達障害を理解する」です。
http://www.rehab.go.jp/ddis/understand/facts/
TASUCでも「理解が先」という言葉を使っていますが、結構踏み込んでいて、他の頁よりも面白いです。
次にお勧めしたいのは、発達障害教育推進センターの動画やQ&Aです。
http://cpedd.nise.go.jp/qa/kosodate/shugakumae
就学前のところは充実していますね。もうこれだけで十分です。児童発達支援事業などでは、絶対使おうと思います。(同僚だった先生たちの声の響きが心地良いですね〜)
最後にお勧めしたいのは、「日本で暮らす外国にルーツをもつ発達障害児と家族への情報提供」です。TASUCの新川崎教室では、外国にルーツをもつ方の相談があって、実際に役に立ちました。日本を含めると20カ国の言語に訳されています。
https://hattatsu.go.jp/special/pamphlet-for-foreign-parents/
<みんなで築き上げていく視点>
今回の発達障害情報・支援センターのサイトのスゴいのは、必ずアンケートにたどり着くことでしょう。情報は確かに古くなることもありますし、もっと知りたい情報がユーザーからあったりするかもしれません。そこで、Googleフォームを使ってアンケートを実行し、改善するという仕組みです。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfiRHFCvsvxmbSIyn0RYizD-WWjCyRKr34bsAjv6G2_IRscvw/viewform
<国リハが目指す「繋がる」こと>
知り合いの研究者、先生も含めて,皆の努力の結晶が、この発達障害情報・支援センターのサイトです。予算もおそらく皆さんが想像している以上に少なくて、かえって「思い」の詰まった内容になったんじゃないか、そんな熱意を感じました。しかし、未だに個別の支援計画は義務化されておらず、国の動きは遅い。支援の切れ目にはずさんな引き継ぎに終始する傾向があります。ゆりかごから墓場まで支援の蓄積がされないのは、どうしてでしょう?そのためにも国リハの取組に学び、一足ずつを踏み出していく必要があります。