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2022.05.30カテゴリー:著者:吉澤竜之介

全ては「遊び」から学ぶ

センター南教室の吉澤竜之介です。

大人になると時の流れが早く感じるといいますが、

新学期がスタートしてはや2ヶ月が経とうとしています。

子どもたちは目に見える身体だけでなく、心も子どもたちはそれぞれのスピードで日々発達しています。

その発達の基礎となっているのが、遊びです。

発達に遅れや凸凹がある子も、遊び方がわからなかったり、周囲のスピードに入れないことはあるでしょうが、必ず遊びを通して発達していきます。

遊びには人間が生きていく上での必要なスキルやボディイメージを育む動作ばかりなのです。 

オーガンジーや布を頭に被せ、それを取り払おうと言う動作や、ティッシュの箱から次々と取り出す遊びを通して触覚を刺激します。指を器用に動かし、巧緻性を学び、クレヨンを握り絵を描くことから始まり、鉛筆で字を書くという活動につながっていきます。末梢への意図的なコントロールをする練習をしているのです。

バランスボールやブランコは、前庭覚。タイミングや体の位置感覚や揺れなどに対応するバランス能力などを養います。

綱引きなどの引っ張る動作やボール投げは固有受容覚。手足や身体の力加減をはじめ眼と手の協調性を養います。 

このように、子どもは遊んでいるのですが、遊びの中に発達要素が散りばめられているのです。

発達に遅れや凸凹がある子は生活をしていて情報がうまく知覚できておらず遊び方を知らなかったり、これらの経験が少なかったりするので、発達段階に応じた運動や遊びができるようにサポートが必要です。逆にいうと適切なサポートがあれば発達していく、ということです。

例えば、好きな玩具を見つけ遊び出しても、周囲で物音がしたり別のものが視界に入ったりすると、気が逸れてしまう子がいるとします(注意の転導性)。この子は「このおもちゃで遊ぶ」と思っていたとしても、本人の好むと好まざるとに関わらず、注意の焦点づけができず他の刺激に注意が向ってしまうのです。これは遊びだけでなく勉強でも言えることで、離席したり、質問にすぐに応答する姿勢を示さなかったりするので、叱責の対象になってしまうこともあります。

しかし、実は、子ども自身が一番困っているのです。

その場合、他の刺激が目や耳に入らないような環境を整えたり、注意が転導してしまっても何をする時間だったかがわかる手掛かりを用意したりする(構造化)等の配慮が有効です。

今回は注意の転導性のある子どもを例にあげましたが、その特性は、子どもによって異なりますので、「みんなで同じことをする」学校などは配慮なしでは難しい状況なのです。

私たちが師と仰ぐ河島淳子先生は「無知は罪」と仰っています。

子どもたち一人ひとりの特性を正しく理解することが大切です。

子どもの特性をきちんと知り、評価すること。

そしてそれを子育てに関わる人々と共有し、生活に反映していくことで、その子の才能が開花したり、人生を切り拓いたりすることができると考えます。

我々たすくはこのような気持ちで日々療育を実践しております。

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吉澤竜之介

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