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2023.09.24カテゴリー:著者:城日菜子

お気に入りアイテムを探す力

こんにちは!たすくの城日菜子です。
突然ですが、皆さんは、「センソリーグッズ」という言葉を聞いたことがありますか?
調べると、「センソリー」とは「感覚」のこと。「センソリーグッズ」とは、「五感を満たすようなおもちゃ」ということが出てきます。
今日は少し、「センソリーグッズ」についての話をしたいと思います⭐️

視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚 は、合わせて「五感」と呼び、これらの感覚の感じ取り方は、人によって違います。
私たちは、無意識のうちに、それぞれの感覚情報を統合して、過ごしやすい状態を保っています。
しかし、中枢神経系の何らかの機能異常によって、感覚入力をうまく扱うことができなかったり、感覚情報を統合できなかったりしてしまうと
情動・行動・運動などで問題が起こり、このことを「感覚処理障がい」と呼びます。
自閉症のお子さんの中には、この「感覚調整障がい」で苦しんでいる子が多くいます。
苦しんでいる感覚は、上にあげた「五感」に合わせて、傾きに対して体の揺れを調整する「前庭覚」
筋肉の張りや関節の角度を感じ取る「固有受容覚」があげられます。

センソリーグッズは、「感覚探究」をしているお子さんに使ってもらうと効果があります.
「感覚探究」とは、自ら刺激を入力している状態です。例としては、クルクル回ったり、ひたすらジャンプしていたりする行為などがあります。
このようなお子さんたちは、求めている刺激を入力したり、他の刺激に目を向けさせたりすることで、情動の安定を図ります。
例えば、独り言を止められない子に、指先で触って楽しむおもちゃを与えると、指先からの刺激に集中し、喋っていたい衝動を抑えられることもあります。

と、ここまで、参考書を読んだり、調べたりすると出てくる情報だけだと、案外わかりやすくて、対応も簡単に見えますが、
センソリーグッズといえど、何がヒットするかは、子供によって全く違うため、調査が必要です。
一般的に「センソリーグッズ」と言われているものは、砂時計のような形状と機能で、ひっくり返すと油が落ちて来る「オイルドロップ」や、無限プチプチの機能を持つ「プッシュポップ」、ぎゅっと握った感触を楽しむ「スクイーズ」などですが
これらが全くヒットしないお子さんもいます。実際に使ってもらわないと、わからない話です。
そして、「センソリーグッズ専門店」がないように、これらは、まとまって販売されておらず
おもちゃ屋なのか、100均なのか、ホームセンターなのか、はたまたもっと別のところなのか、
どこで売っているのかが明確にわかりづらいですよね。

感覚調整障がいで苦しんでいる子は多くいると思いますが、「どのグッズがヒットするのか?」と言われると、
「その子によって違う」というのが答えになってきます。
となると支援者側は、「どれだけの手数を持っているか」ということが重要で
日々の生活の中で、変わる商品の中で、「このグッズは使えるかもしれない」と感じ取れる力が必要なのではないかと思いました。

本をめくったり、字を読んだりすることが好きな子は、裏紙を切ってクリップで止めたものにハマっていました。
指先で葉っぱをちぎる子が好きな子は、3センチ×3センチの正方形に切ったプラスチックをパラパラすることにハマっていました。
私がたまたま友達とゲームセンターに行って、たまたまクレーンゲームで100円でとった、握ると伸びるタコのおもちゃが、少しヒットした様子のお子さんもいました。
子供達は、どのような感覚が調整できずに苦しんでいて、どのようなグッズがあると、快適に生活ができるのだろう?
日々、アンテナを張りながら生活して行きたいと思います😊

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