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2022.08.21カテゴリー:
「言葉」の大切さ。
こんにちは!
早いもので、夏休みも気がつけば終盤・・・
教室の子どもたちはみんな、夏休みの宿題は終わったかなぁ?と考えておりました。
ちなみに私は、中学3年生の夏休み、毎日漢字練習1ページ、計40ページという宿題を
せっせとこなしていたのですが、家族旅行に漢字練習帳を持っていき、40ページを終わらせたのにも関わらず旅行先のホテルに忘れ、
(しかもあろうことか、イタリアに忘れてきたのです。現地の人は書き詰められた漢字帳を発見しどういう気持ちになったのでしょうか😅)
残りの2週間で死ぬ気で40ページを書き上げ、その夏は計80ページも漢字を書いたという苦い思い出があります。笑
忘れ物には注意しなきゃなぁと思う日々です😅
私事なのですが、お盆にお休みをいただき、長崎の実家に帰省しました。
今回は、妹と何日か「生活」した中で感じたことを少し書かせていただきます。
帰省するたびに、いろいろなことができるようになった妹の姿を目の当たりにします。
特に作業面の発展は目まぐるしく、ビーズ細工の仕事もどんどん早く、複雑なものもできるようになっています。
(ちょっとやらせてよ〜と1つやらせてもらったのですが、私が1つ終える間に3つ終えていました😅)
理解できる指示も増えているなと感じました。
実家は二世帯住宅なので、「下のおばあちゃんに新聞もらってきて。」と伝えると
妹はおばあちゃんに新聞をもらって帰ってきました。(以前はなんとなく下に行くんだということはわかっても、全く別のことをしてくることもありました。)
しかし、逆に、家族間の阿吽の呼吸が出来すぎているような気もしました。
例えば夕食の場面。
妹が自分のオクラにポン酢をかけたいときに、「ポン酢」と言いました。
すると、母が冷蔵庫からポン酢を取ってきて渡しました。
また別の日、今度はオクラを食べている妹が冷蔵庫に向かって手を伸ばしました。
すると、母が冷蔵庫からポン酢を取ってきて渡しました。
もちろん、単語でも、ジェスチャーでも伝わるんです。
でも、それは万人に伝わるのだろうか。
例えば妹がグループホームに入ったときに、「ポン酢」だけでポン酢が手に入るのだろうか。
手を出しただけでは、そもそも何も伝わらないのではないだろうか。
生意気だ、自分で取りに行けと叩かれないだろうか。
ポン酢を頭からかけられたりしないだろうか。
悪い想像なんて、いくらでも出来ます。
だから、単語は文章に。ジェスチャーには言葉を乗せて
正しい言語で表現することが重要になります。
社会の中で生活するときに、人に自分の思いを正しく伝えるときに
最終的に、1番大切なのは「言葉」なのだと思います。
発音が不明瞭で聞き取れなければ、書いたり、パソコンで文字を打ったりして伝えればいい。
自ら表出することが難しければ、選択でもいい。
でもとにかく、表情、雰囲気、仕草などの曖昧なサインを、なんとか言語で表さなければ、他人には伝わらないのです。
しかし以前、「障害を持つ妹がいる」という、同じ境遇のお友達と
「でも、全部じゃないにしても、大体妹が思っていることってくみ取れるよね。」
という話をしたことがあります。
たしかに、言葉がなくても、なんとなく雰囲気とか仕草で汲み取れてしまうことはあります。
でもそれは私や彼女が幼少期から妹と一緒に過ごしてきた時間があるから。
お互い言葉もおぼつかない頃から一緒に暮らして、いろんな経験を共にしてきたから。
家族って、そういう存在なんですよね。
妹は7月に23歳になりました。
今は実家で、両親と暮らし、B型の作業所で働いていますが、今後、どうなるのだろう。
あと何年、この生活を続けていけるのだろう。
なんでもわかってくれる両親と、離れて暮らすことになるのはいつだろう。
父はあと3年で定年なのか。3年って、長いんだろうか。短いんだろうか。
妹が1人になる時、私に何ができるんだろう。
「妹のことは気にしないでいいよ。」
とはいえ、私の人生はきっと妹ありきの人生なんです。
だからこそ、妹が1人になった時に、思いを言葉で伝えられる人であって欲しい。
誰かの手を借りてでも、自分の意思を持って、生きていける人であって欲しい。
そう、強く思います。
私のパソコンには旅行で撮り溜めた写真や動画がたくさん入っているのですが、妹はそれを見ることが大好きです。
この要求は私が大学生の頃からずっとあるので、毎回毎回
「ひな パソコンを 貸してください。」(ここも本来であれば、主語を「私」にしたSCOVの構文にすると後々文構成に応用できるのだということは、たすくに入社してから学びました。)
と伝えてきます。
そんな風に、知っている言葉、できる表出を地道に増やしていくことがきっと、今の妹の課題なのでしょう。
何か1つでも。と思い、私は妹にリマインダーを書き置いてきました。
次帰省した時には、「私は オクラに ポン酢を かけたい」が少しでも言えていますように。
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