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2024.01.29カテゴリー:, , 著者:篠原大一

アセスメントを通して、お子さんの未来を想像(創造)する その1

みなさん、こんにちは

たすく豊橋教室の篠原です。

先日、豊橋でもようやく?雪が降りました。暖冬の影響もあって、例年よりも寒く感じますね。

たすくではアセスメントを大切にしています

たすくでは、お子さんのアセスメントを大切にしています。

豊橋教室としても、教育相談で実施する簡易のアセスメントを含めるとこの10年で、のべ1000人近くに実施しています。

「検査をしないでオペをする医者」はいません。それと同様に、お子さんのことを「理解」することから、全てが始まるからです。お子さんのことを「理解」できるからこそ、これまでの取り組みを振り返り、今の課題を明らかにし、将来の目標や夢を語ることができます。

とあるアセスメントより

先日、ある青年期のメンバーの方のアセスメントを実施しました。

普段は、教室でアセスメントを実施します。それは、教室での療育だけでなく、家庭療育にアセスメントで「理解」したことを反映させるためです。

この方の今回のアセスメントのテーマの1つは、「生活の質を高めるために必要な生活スキルについて皆で検討する」でした。

そこで、今回は「移動」と「買い物」を内容に盛り込みました。青年期を迎えたこのメンバーの方の生活の質を高める、ということを考えた時に、この2つの内容が重要と考えました。

「移動」ができることは、ご本人の自立度を高めます。特に自宅から最寄りの公共交通機関までの移動ができると、通勤や余暇などそこから先の活動に広がります。

「買い物」ができることは、ご本人の生活や余暇の充実につながります。選択できること、買い物を目標に日々を頑張ること、それまでの学習を生活に取り入れること、生活の自立度が上がるなど、さまざまな意味合いがあります。

「移動」の場面より

今回の取り組みのうち、「移動」について書きたいと思います。

移動の練習を数年かけて積み重ねてきました。切符の取り扱いや鞄の取り扱いなどの乗車スキルはもちろんですが、感覚過敏もあるため、どの位置に乗るか、ということも検討しないといけない内容でした。移動の様子をチェックして、その度にスケジュールを見直し、ご本人にどのように伝えれば理解して行動ができるか、ご家族と協議を重ねてきました。

特に信号を理解して渡ることには苦労をしました。

・信号にある交差点に行き、一緒に歩いてみる。

・写真を見せながら説明して練習する。

など、さまざまなことを試してきましたが、失敗の連続でした。

転機はスケジュールで使用する写真を変えたことです。

次の写真に変更しました。

この写真にすることで、青信号を見て渡ることができるようになりました!

信号を確認して渡るために必要な行動を細かく書き出して、スケジュールで伝えます。

つまり、信号を確認する位置に立つ→青信号を指差す→渡る、という流れです。

これは、「青信号を指差す」という活動(指示)です。逆に言うと、赤信号は指差しません。そして、「青信号を指差す」活動をすると、次の「渡る」活動にスケジュールを進めることができます。

今回のアセスメントでは、別の信号を渡ることができるかチャレンジ!

身につけてきた流れはできましたが、違う方向に渡ってしまいました。

振り返りをすると、スケジュールの写真に不足している情報があることが判明。

正確に情報を伝えることが大切ということを改めて確認できました。

アセスメント後にすぐに修正しました。次のチャレンジの時に試行します。

次回のブログでは続きを書きたいと思います。

お楽しみに。

2/25早期療育セミナーを開催!

たすく豊橋教室では、早期療育セミナーを開催します。

早い時期からの取り組みで、お子さんの「理解」を深め、子育てに生かしていただきたいと考えています。今回は、東三河の地域で長年取り組んでいらっしゃる方2名をお招きします。医療の分野から木村様、相談支援の分野から浅井様をお招きします。それぞれのご経験から語られるお話は、子育てのヒントがたくさん詰まっています。なお、ご参加いただいた方限定で特別に個別相談会も開催しますので、こちらもぜひお申し込みください

◆期日 2024年2月25日(日)10:00〜12:00

◆会場 豊橋駅前会議室 豊鉄ターミナルビル店9階 展望会議室(豊橋市駅前大通1-46-1 豊鉄ターミナルビル)豊橋鉄道渥美線新豊橋駅前

◆料金 無料(保護者・学生)

◆定員 30名

◆申し込み 電話 0532-43-6535 

      メール toyohashi@tasuc.com

      Peatix 

◆特別個別相談(2024.01.29現在)

2月25日(日)

  14:00〜○   16:00〜×

2月29日(木)

  14:00〜○   16:00〜○

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この記事を書いたスタッフ

篠原大一

篠原大一

元筑波大学附属久里浜養護学校、豊川特別支援学校教諭。公認心理師。発達障がいのある子どもの療育者として、幼児期〜青年期のメンバーのアセスメントと家族支援を行う傍ら、幼稚園やこども園、学校等のコンサルティング事業にも取り組んでいます。

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