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2021.06.14カテゴリー:個別療育
型から入り、個人別のプログラムへ繋げる
困っている状態を改善したい
たすくは、就学前〜小学校低学年から通い始めるご家族が多いです。
早くから療育支援が始まると、早期からお子さんの「関係性」の課題に取り組むことができます。それは、ご家族が、お子さんの行動の意味と本当の困りごとを理解し、対応できるようになるからです。
今日は、小学生との療育を振り返ってみます。幼児期から来られるお子さんの場合、よく感情があふれてしまったり、席から離れてしまったりすることがあります。ご家族は、コミュニケーションがうまく成り立たない状態を改善してあげたいと願われます。
何をすればいい? 答えはすでにある
三項関係が成り立っているにも関わらず、時折やりとりが不成立になってしまう…。少し前の時代なら、子どもが学習への取組ができない理由を、「意欲の問題」だけですまされていたり、「仕方ない」と諦められてしまっていたりしたことがあったでしょう。
でも、今は『J☆sKeps(=学習を支える学び)』の研究開発によって,実はJ☆sKepsTMに課題があるために,席に座れなかった,指示を聴けなかった,褒められていることが分からないので意欲が続かなかった, 模倣ができないから先生の見本をいくら見せられても再現できなかった,等のことが明らかになりました。
さらに、『心を育てるコミュニケーション』の視点による分析も進み、関係性を育む中でのポイントが分かります。例えば、『人やものがもつ機能的役割の理解』のステップの学びを充実させたいです。
ご家族と協働して進める療育
ご家族と共有している療育のポイントがあります。それは、自ら人や活動に働きかける主体性の獲得です。特に、静態的な環境で、他者を必要として自分一人では全てを解決しないような療育・介入が、しっかりと積み上げられることを大切にしています。
そのため、療育では、時計やお金、漢字仮名交じり文などの機能的な目標、身体づくりなどをとおして、“自ら他者とのかかわりを行えるように計画していきます。そうすると、J☆sKepsの中に示される“行動管理”に関する力(学習態勢・指示理解・セルフマネージメント・強化システムの理解)を伸ばすことにつながります。
お子さんは、心が育ち、主観性が育ってきました。それは「自分でやってみる!最後までやりたい」という自主性が見られたり、反面「叱られた、思ったようにできなかった」など罪悪感を感じたりする心理に現れています。ご家族とこの療育のポイントが共有できているから、成長を確かめることができるのです。
今週もたくさん笑って、たくさん泣いて、たくさん考える時間を過ごせました。そして、今日の帰りのエレベーターでは、「今日、○○がんばった!」とご家族に話していましたね。その時の誇らしい表情を見られる瞬間が、とても微笑ましいです。
『ずっと一緒だよ!』一貫性と継続性のある支援を!
発達障害には、自閉スペクトラム症(自閉症・アスペルガー症候群)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害、LD)、チック症、吃音などが含まれます。これらは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点が共通しています。お子様たちは、障害の状態に応じて、特別支援学校や小学校・中学校の特別支援学級、通級による指導をうけます。小中学校・高校で学ぶ場合も多くあります。ところが、同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることがありますので、お子様の困っている状態とその背景が分かりづらいです。
たすくグループは、明日からの療育に役立つプログラムを作成するためのアセスメントを主幹事業としています。これは、一年に一度、ご家族とスタッフが一堂に会するアセスメントを軸として、お子様の困り感に寄り添ってスモールステップを踏みながら、一貫性と継続性のある支援を一生涯をとおして行っていく基盤をご用意していくものです。たすく札幌では、幼児、小学生、中学生、高校生とそのご家族をサポートしています。札幌エリアは、大都市なので道内各地と比較して各種支援機関がそろっています。ところが、地方都市に比べて、ご家族に対するトータルサービスが提供されにくい特徴もあります。たすく札幌は「ずっと一緒だよ」をスローガンに、発達障害や発達が心配なお子様たちの人生に寄り添い、お子様のトータルアプローチと家族支援の軸となる専門機関を目指します。
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個性を理解して、才能を伸ばす
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