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2020.09.27カテゴリー:お知らせ
ご家族と特性の理解と配慮を話し合う
教育的ニーズに応えられる環境を
たすく札幌に通っている子どもたちは、様々な学びの場に所属しています。それは、通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校などであり、連続性のある多様な公共の学びの場です。できる限り一人一人の教育的ニーズに応えられる機会が求められています。
しかし、ご家族は、その基本となる『子ども理解』についてお困りになっています。だから、私たちは、ご家族が「子ども理解に基づく子育て」が実現できるように、アセスメントをとおして、特性の理解と配慮を話し合っています。
一堂に会するアセスメント
今回は、ある中学生のアセスメントの一部をご紹介します。先日、特別支援学級に通う中学生のご家族とアセスメントを実施しました。そこでは、一年間の成果と機能的な目標の再評価をテーマとして,J☆sKeps™の各項目及び全体的な状態像を明らかにしていきました。
また、思春期に入って自我の芽生が著しかったので、本児との関わり方や、お父さん・お母さんの役割を確かめていく機会となりました。
J☆sKepsTMは,たすくの療育の柱
J☆sKepsTMは,子どもが,多くのことを学ぶための基礎であり、中核であるポイントをまとめたものです。アセスメントをとおして、J☆sKepsTMの「平均点」と「アンバランスさ」,「強み・弱みと芽生え」を確かめていきます。また,適した療育の形態を評価することもできます。そうすることで適切な環境を判断して、「静態的な環境」から「流動的な環境」へステップアップしたり,社会性の学習を重視したりするように切り替えることができます。
1年間の成果を確かめる
アセスメント中の本児は、活動中に終了時間を意識したり,個別化された環境下で自主性が高まったりすることが、当たり前に実行できるようになりました。そして,他者とやりとりしながら課題を遂行する力が伸びてきました!そして、身体づくりの成果もみられましたね。特に、行動指標が自覚されていると、つぶやきながら実行する癖がついてきました。
この一年、丁寧に進めてきたJ☆sKepsTMアプローチによって、昨年芽生だった「セルフマネージメント」と「表出性のコミュニケーション」が伸びました。いよいよ平均点が3点を超え、より多くのこと習得するために、人物(他者)を対象にした学びへステップアップし,社会性と自己意識を育んでいく段階に入っていきました。これからが楽しみです!
ご家族と特性の理解と配慮を話し合う
今後の療育支援では,やはり特性をよく理解して、配慮することが欠かせません。今回は『特性の理解と活用11項目』の中でも、3つを特出して、ご家族と共有しました。それは、“モノトラックである”ことの理解,“視覚的な情報処理が得意”であることへの配慮、そして、分かりづらい“感覚処理の問題”の具体例をまとめていくことでした。
ご家族と療育方針を決める
協議では、ご家族とこれからの療育で重要なポイントを話します。
今回は、コミュニケーションの「情報の理解」と「意思の伝達」についてです。会話ができるお子さんだったので、どうしても大人との相互交渉が「話し言葉」に偏ってしまいがちです。ちょうど自我の芽生えも強くなっていて、学校などではよく揉めごとが起こっていました。一方で、この時期は、自分の意見を表現したり、他者とやりとりを深めることは、とても大切だとも考えています。
だからこそ、確実な相互交渉を重ねていけるように、コミュニケーションの「情報の理解」と「意思の伝達」の要点を確かめました。例えば、「情報の理解」では,聴覚的な把持力が4ユニットであることを理解して、支援者が接することを要点としました。また「意思の伝達」では,本児がSCOV構文を作って詳しく表現できるように、支援者が視覚的手がかりを補助手段とすることを要点としました。
そして最後に、子どもの成長に合わせて、『人的環境・物的環境のバージョンアップ』が欠かせないことを再認識しました。障害の社会モデルで考えれば、環境を変えるのは当たり前。子どもが成長したら、次のステップに向けて、必要な環境になっていくことが必要ですね。
子どもの成果と発達課題、環境調整の要点を確認することができたアセスメントでした。
1.2020年度 早期発達支援(追加募集)3名
午前中に実施している未就学児限定のプログラムの
2.2021年度 療育プログラム参加者募集10名
2021年度入会をご検討のご家族にむけて、個別の教育相談を実施しています。
日程|10月 3日(土)・10日(土)・24日(土)・31日(土)
時間|13時~、14時半~、16時~[個別予約]
募集|10名
- タグ:
個性を理解して、才能を伸ばす
TASUC個別療育
札幌
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