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たすく代表日記

2023.07.31カテゴリー:未分類

【代表ブログ】映画「くちづけ」を観よう

映画「くちづけ」

ずっと一緒だよ!に込められた思い

 「くちづけ」当時の社会の状態は、今より良かったと思います。より多くの人たちが、障害者の自立生活に向き合おうとしていました。2013年当時はそんな時代でした。そういう意味では、この「くちづけ」は泣ける舞台、泣ける映画として、今より広く受け入れられていたことも事実です。かく言う私も、舞台では台詞を読まないと解説が難しいので、映画の方が竹中直人の表情でくみ取ることができる、貫地谷しほりの何とも言えない声で心情が分かるなどとしながら、宅間孝行の台詞の多さに、「減らしたらもっと良いのに」、と評論したりしていました。

 そんな中、2016年に津久井やまゆり園の事件が起こりました。私はすっかり絶望に支配されてしまいました。おそらく僕のような実践家の多くが「絶望」に支配されてしまった10年だったと思います。2021年のコロナの頃、「くちづけ」を見直しました。なぜか分かりませんがオープニングから涙が止まりませんでした。後悔なのか何だか分かりませんでしたが、しばらく泣いていました。
 映画というのはその時、その状況で、私自身の感情が変化していることを知らせてくれます。

 2013年にヒットメーカーの宅間孝行が丁寧に表現してくれた「くちづけ」の現状はちっとも変わっていません。むしろ後退しました。そして、このような映画は二度と作れないかもしれません。津久井やまゆり園の事件があったから、シャレにならないのです。
だって、これよりもっと悲惨な事実があるとは、誰が想像したでしょうか?
「くちづけ」なら、ハルカちゃんや袴田さんが豹変して、利用者のマコちゃんやうーやん、島ちんが寝ている間にめった刺しにして殺してしまうんですから・・。
 だから「くちづけ」を観ていくのです。見続けていきながら、精一杯の正義を、私たちなりに貫きたいと思います。一歩ずつ、事業化していきたいと思います。

 皆さん、私は、「絶望」から復活したいと思っています。

 それには皆さんの力が必要です。正義感が必要です。

 助けてください。協力してください。私はマコちゃんを死なせたくないのです。

TASUCグループは、「社会福祉法人宝もの」を15周年を記念に創立し、
障害がある人の人権を守り、挑戦と再挑戦の機会を創出します。

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