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たすく代表日記

2022.10.14カテゴリー:未分類

【代表ブログ】児童発達支援・信頼できる相談相手(メンター)が常駐 〜札幌円山教室ver.

児童発達支援事業のポイント〜親子体操

「信頼できる相談相手」が常駐して、常に相談に応じる
札幌には、Kさんというメンターがいます。お子さん(現在26才)の日々を綴った通信を出されていて、TASUCができていない幼少期から、療育を熱心にされてきました。TEACCHプログラムの我が国への導入期にアメリカから帰国されたこともあって、TEACCHプログラムへの造詣も深く、ASDの教育、支援の歴史などを実感を伴ってお話していただけます。
TASUCメソッドの特徴は「ご家族と協働する」ですが、具体的にはこの「メンター」の存在が鍵です。
〇先輩の保護者に「信頼できる相談相手」として、不安なことを相談できる
〇同じ地域で子育てを経験した先輩保護者に、「地域の資源」を具体的に教えてもらえる
〇保育園や幼稚園、学校などの専門機関について、本音で情報をもらえる
〇行動問題など、育児をするときの「特別な悩み事」の「経験者」に相談できる など

Kさん(札幌円山教室メンター)
<メンター>とは
*ペアレント・メンター:アメリカ合衆国の自閉症協会などで先行している事業で、日本自閉症協会でも2005年から養成を開始しています。自らも発達障がいの子どもをもち、育児を経験した親が「信頼できる相談相手」として、初めて発達障がいのある子どもをもった親たちに対して、経験に基づいたアドバイスを行うことができます。厚生労働省はペアレント・メンターの養成を今後の発達障がい支援推進策の一つに明記し、相談技術のある家族は大事な資源と位置づけています。

間接的差別という言葉をご存じですか。米国野球のジャッキーロビンソンの事例のような直接的差別から、現代はこの間接的差別が中心になりました。大きな入所型の施設は現存していますが、なぜ障害があるという理由だけで、住みたい地域ではない所に行かなければならないのか?多数者が少数者のために用意したものは、当事者にとって本当に必要なものなのか?これが、間接的差別です。
しかし我が国の当事者団体である親の会は、衰退の一途です。例えば2014年6月に、最大組織であった全日本手をつなぐ育成会が解散し任意団体になりました。会員数の減少と社会福祉法人改革による事業化の困難が主な理由とされていますが、国が全力で当事者団体の優を守らなかったことは事実です。
本来、親の会の役割には、「相互交流」と「社会運動」の大きく二つの側面があると考えています(下図)。先人の努力により、特別支援教育の義務化など様々な療育、教育環境の改善や、福祉サービスの充実が成し遂げられました。その結果、「最悪ではない」中途半端な状況に満足した親たちが、親の会への加入をしない事態に陥っています。また親の会の活動も、相互交流が主な活動で、社会運動としての活動がなかなか実行できない状況が続いています。
例えば、放課後デイサービスにおける、ドア・ツー・ドアの車での送迎は、自立した移動ができない実態を助長している可能性が高いことを自覚しなければなりません。

親の会の2つの役割(たすくの療育7Rより)
<相互交流>
●いたわり合い、励まし合う
●情報交換《生活、医療、教育、福祉など》

<社会運動>
●病気や障がいについて周囲に知らせる
●制度や仕組みを改善する

家族(親)の果たすべき役割
私たちは、家族の果たすべき役割を、英国自閉症協会(National A utism S ociety)が公表している「親の会の果たすべき役割」を参考にして、以下の5つの「家族(親)の果たすべき役割」を提案しています。
●当事者が自ら必要な支援を築くことが最良
●親のみが一貫性と継続性を担保できる(自分が雇った専門家以外は当てにならない)
●学校教育を受ける権利に関して、障がいは関係ない
●専門家をバックに付ける
●公的なサービス以外の事業の創造に専念する(サービスが公の手に委ねられた時点で劣化が始まり次のサービスの創造が必要になる)

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