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たすく代表日記

2015.05.01カテゴリー:たすく主催研修会, 保護者との協働

「無知は罪」です

 土曜日の午後に,保護者の方々を対象とした研修会,"教材マスターの集い"を開催しています。
たすくの教室がある場所で,その教室のメンバーの皆さんと,
たすくの療育に興味がある,または学びたいという,保護者の方々が対象です。

 たすくは,
Total Approach Support Union for Challenged children and their families
(発達障がいのあるこどもたち(チャレンジド)とご家族のために
一貫性と継続性のある支援体制の構築に向けた課題への取組に寄り添う連合組織)の頭文字でできています。 
 Cの部分にあたる,コアであるオレンジ色の太陽のようなお子さんを,お父さんとお母さんがかこんでいて,
青い水源のように,その周囲を私たち「TASUC」が満たしているイメージです。
 私たちは,「当事者が立ち上がらなければならない」というポリシーを持っています。
 
 大学院時代,登下校ボランティアをしていました。
手首を掴んで,車に乗せて,ただ学校と家を"運ぶ"ように移動するのではなく,
公共の交通機関を使って,雨の日も雪の日も,格闘しながら登下校しました。
 バスや電車に乗ることができるようになったら,彼らの社会が広がります。
その挑戦をしなければ,彼らが社会参加することはできないと思ったからです。

 そのボランティアをしていた男の子のお母さんに言われたことがあります。
「宇開君,いろいろやってくれて,どうもありがとう。
 なにもいいことなかったし,全然改善しなかったけど,いつも隣にいてくれて,心が晴れたよ」
この言葉を,今でもとても誇りに思っています。
 そして「東京行って,自分たちの考えがあっていたかどうか確かめてくる」と言って北海道を出ました。
結果は,あっていました。
久里浜養護学校で2年目で研究主任,研究所を経て,たすくを立ち上げました。
 そこで感じたことは,はっきり言って誰も頼りにならない,ということです。
自分たちが知識で武装するしかありません。
たすくも頼りになりません。
お母さんたちと一緒にやらないと,とてもじゃないけど,だめです。
 大学院時代のエピソードのように,私たちは,ため息を一緒につくパートナーです。
実際に障がいのある子供をもっていないと本当の気持ちはわからないし,
お子さんはそれぞれに違いがあるので,お母さんたちには,自分の子供のプロになるように,
一生懸命,自分のお子さんのための療育者になってもらえたらと思っています。
「無知は罪」です。
一緒に一生懸命学びましょう

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