Blog
たすく代表日記
2018.07.21カテゴリー:未分類
重度、最重度のお子さんへの就労支援 〜なぜ,最初から年金受給者なの?〜【たすく代表のブログ】
○お久しぶりです。今年度は「たすくの療育7」を2巻にしてリリースし、これから教材の整備です。
○今回は、重度、最重度といわれる障がいのある方への就労支援です。実はたすくも苦戦しています。
○軽度、というかちょっと昔は対象じゃ無かった人は、良かれ悪かれクローズアップされてますが、重度、最重度の方の就労移行支援って、どうなんでしょう?
○療育技術は確実に上がっていて、たすく療育も成果を残していますが、このままじゃ、成果が発揮できません。
○何で??と思ってますが、自分たちで事業をしてみて分かったこともありますので、書いてみます。
(本文)
以前にお知らせしたとおり、お隣の国、韓国では、知的障害特別支援学校の高等部卒業後の「専攻科(1~2年の延長)」の設置率が約50%となっています。(2年前の調査、もっと上がっている可能性あり)
現地でインタビュー(2回訪問)すると、軽度や中度は就職するが,重度や最重度のお子さんのニーズが高いことが分かります。
簡単に諦めない、粘り強い教育的支援が描かれる仕組みです。
私がNISE(National Institute of Special Education)時代に、KISE(韓国の同様の機関)と交流して、
「これはKISEはレベルが高いな」と実感したとおり、差が付きました。
小さい子どもたちの療育について内容をパッケージ化する「たすく療育」というモデルから、
18歳以降の就労移行支援、自立訓練、グループホームの支援についての内容をパッケージ化する「トライフル」というモデルに取り組んでいますが、
「トライフル」で苦戦しています。
一昨年なんかは、「普通のB型だね」とか「障害が重いから仕方ないね」と言われることがありました。
すぐに改善するように現場に行ってみると、確かにそういう側面が出ていて、MTGするとスタッフはみんな、うちのグループがやりたいことをよく分かっています。
「確かに意識が揺らいだ」「軌道修正します」といって、数週間は改善するんだけど、結局、後戻りしてしまう。
これが続きました。
最近、良くなってきたのですが、就労移行支援や自立訓練事業の現場での対話をとおして、
ほぼ就職先の意識との狭間が問題なんだと分かってきました。スタッフが一般的な風潮に迎合してしまうのです。
企業訪問すると、
「実習させてくれますか?」とか「障がいのある人の仕事ありませんか?」となるのです。
これはおかしい話しです。
第1に「就職先」としての打診が先だと思います。