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たすく代表日記

2021.09.09カテゴリー:発達障害,特別支援、起業家

【代表ブログ】発達に凸凹のある本人の家族のために起業家になろう!

障害のある人を支援する社会起業家になろう! 

これからも国がリードしてお金を配り、それで何とかするの?

 13年経って、たすくの療育方法は体系化が進んでいます。お陰様で教室は北海道でも九州でも維持できていますし、学校へのコンサルテーションも継続できています。

 しかし、起業家精神は、このコロナ禍で後退しています。「無いものを創る、有るものは手伝う」が信条ですが、最近は創るより手伝いが多いなあ。

 障害のある人の支援環境は、昭和の時代から仕組みは大きく変わっていません。国がリードしてお金を配り、それに上手く群がって何となく支援する構図です。

 本当に「生活の質」が向上しているとは言えません。

様々な問題が山積しているのに・・

 その証拠といえば、代表例は、障害者雇用率「2.3%」です。パラリンピックで15%という数字が出たのは記憶に新しいのですが、僕はもう少し謙虚に10%としましょう。

 障害は身近なところにあります。自分が障害者になることだってあります。にもかかわらず10%?と感じてしまうのは、彼らが身近に姿を見せないからです。大きな入所施設には何千人もの障害者が居ることもあります。数百人はざらで、そんな入所施設は数千もあるのです。

 それでも障害者が1000万人日本にいるのだから、もっと身近でも良いと思います。それは彼らの行動範囲です。町に出て行かれないのです。皆さんの通っているスーパー、車椅子、入れますか? 上手く話せなくても、字が読めなくても買い物できますか? もっと言うと、蛍光灯の光が痛いから電気を消してくれって言ったら消してくれますか?

 これじゃ、障害者は身近に感じることができません。

障害者から近づく努力をしている

 なら、ってことで、パラリンピックでは障害者が堂々とテレビに出てくれました。しかも抜群のパフォーマンスで魅せてくれました。足が無い、手が無い、火傷してる、など、子どもたちはテレビを見ながら会話して、最後は「スゲーなこの人たち」ってことになりました。オリンピックとは比べられないインパクトでした。

 同じように療育をします。「療育なんかいらない!」とかいう本は題が良くありません。障害者から近づく努力をするのは潔い取り組みです。僕らは主体的に近づく努力を怠りません。

仕組みづくりのために起業する

 さて、僕は今のところ、10%に入っていません。

 この仕事に就こうと決めたのは26歳の時でした。「課題が山積しているな、パワーも必要だな」が原点です。(だからといって,自分がやろうとか、そういう格好いい感じではなく、「こりゃ、足を踏み入れたら大変だな」が最初の感想で、だんだんと「俺がやらずに誰がやる!」となったわけですが・・)

 10%に入っていない人が、何をするか、それは仕組みづくりです。障害者が近づく努力をしているのをもちろん支援するし、健常者が近づきたいと思うようになってきたら、継続発展できるように仕組みを創っていくのです。

支援者(人)、支援メソッド(もの)、事業資金(金)です

 そこで大事なのが起業家精神です。アントレプレナーシップです。起業家は、ひと、もの、かねを用意できる人です。国に頼りきって事業資金を何にも考えないのは起業家では無くタックスイーターです。支援者を集められないで一人でやっていたらいつまでも有償ボランティアです。最後は支援メソッドが無ければ商品がないことになるから、障害者の支援に大切な一貫性と継続性を担保できません。

結局、大事なのは、その子、その家族に寄り添うこと

 たぶん僕は、お医者さんの中にいるような「神の手」をもつ臨床家になることが大事だと、20代は考えてんだけど、研究所に赴任した頃には、結局、大事なのはその子、その家族に寄り添うことだと実感して、37歳で「たすく」を創業しました。

 スタッフもメンバーも求めているのは、センター南教室の鹿島先生のような寄り添う姿勢です。顧客がいつも一緒だよ!と感じてくれるような仕組みづくりをしたいのだと思っています。

 だからといって適当にではなく、障害者という子どもや家族に寄り添って、一緒になってチームを組んで生活の質を上げていくことが僕の目標なんだと思います。
 支援メソッド(JsKeps™アプローチ)の向上と、本人と家族の生活の質の向上の両輪でアセスメントを繰り返していけば、一定の満足を顧客に提供できると努力を積み重ねています。

そして、できれば家族の精神的な支えになれたら良いなと思っています。

新築した津久井やまゆり園に献花(お名前が刻んであった)



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