ストレングス・アプローチ of たすく株式会社

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ストレングス・アプローチ

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家族の良さ・強さを信じ,引き出す


 早期に発達上の課題に気づかれたご家族は,子育てのこと,地域生活のこと,ご兄弟のことなどの不安や悩みがあります。
 たすくの発達支援事業には,先輩ママたちが参加していることが特徴です。自らも発達障がいの子どもの育児を経験した保護者が,「信頼できる相談相手」として,経験に基づいたアドバイスを行うことができます。

ストレングス・アプローチのための「4つのアプローチ」

(1)解決指向型アプローチ
 家族が問題を解決していくための強さや力量をもっていると信じながら,実現可能な,分かりやすい目標を決めることを手助けする。

(2)ナラティブ・アプローチ
 家族が支援者の前で,自分たちについての物語を語る(英語でナラティブと呼ぶ)ことで,自分たちを振り返り,自分たちのもう一つの新たなストーリー(alternative story)を成長させ,問題の解決につなげる。

(3)認知的アプローチ
 家族が自分特有の見方を自覚し,異なる角度からその問題を見つめることができれば,問題が生じる不安や気分の落ち込みは解消するかもしれない。
 分かりやすく紙に書いたり,図表を用いたりして話し合い,共に考えながら進める。また,家族での問題について,日記に書いたり,ブログに書いたり,問題がどのような時に,何回起こるかについて記録を取ってもらうことで,本人が自分の見方について,考える機会をつくる。

(4)コミュニティ開発アプローチ
 家族を取り巻くコミュニティにおいて,人々がお互いの利益のために強調し,協力する関係が作られない場合には,その生活上の問題は解消されにくく,問題を抱える人々は孤立し,より問題を深めることになるかもしれない。そうならないためにも,隣近所の人々や,PTA,同じ境遇にある人々との関係が良い形で展開することが必要になる。
 地域社会とのつながりを開発するアプローチを,場の設定や理解啓発グッズの開発販売,個別の支援計画の作成会議への招へい,SNSなどのICTの活用などをとおして,機会を創出していく。