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2023.12.09カテゴリー:
教材マスターMAX 自立の学校大船の実践🌱
こんにちは、TASUC自立の学校大船の吉本文香です🍁
先週、12月2日(土)開催いたしました、たすくグループ最大級のイベント!
<保護者の家庭療育実践発表会>
「教材マスターの集いMAX2023」
今回のブログは、大船教室で発表させていただいた事例についてご紹介させていただきます!
Aさんのご家族、本人と準備を進め、「本人を支えるための3つの力」をテーマに発表を行いました。
<Aさんについて>
・現在、高校3年生
・J☆sKeps4.3点
・自閉スペクトラム症、境界知能
・好きなことは電車、写真撮影
・何事も真面目に取り組む性格✨でも、長期的な計画を立てるのはちょっと苦手。
・新しいことへの挑戦は不安を感じやすい。
<幼少期〜学齢期の様子>
・3歳ごろから違い(発語の遅れなど)を感じていたが、検診では「問題なし」と言われた
・4歳の頃にTASUCに出会い、療育がスタート
・療育後、不器用さの改善や生活スキルの向上など、できることが増えていくことを保護者も実感。
・小中学校は普通級に所属。(中学時代は勉強に苦労💦)
<高校入学後の様子>
・高校では勉強を頑張り、特に英語の成績は良好✨
・高校2年、周りが進路を考え始めた頃から、本人の焦りや不安が強まる。
・また、友達と馴染めず、学校への居づらさがあることも表明し始める。
・高校2年の初めに、本人へも発達障害があることを告知した上で、学校や家以外で本人を支える場として、TASUC自立の学校 大船へ通い始める。
<療育を行う上で大切にしてきたこと>
アセスメントの結果、報酬系(自らのモチベーションを高め、保つこと)の弱さ、論理的な思考の経験不足、自らの予定や目標の管理の苦手さが見られた。
しかし、ルーチンがしっかりあること、コツコツ継続することは彼の強み✨
そこで、本人が今後の生活で自信を持って様々なことに挑戦していけるように、以下の『3つの力』を意識して療育を進めました。
<現在の様子>
3つの力を重視した療育を進めていくうちに、学校の成績が上がったり、検定試験に合格したりなど、自分のできることが形として見られるようになりました。
そして、目標や楽しみを意識した生活を送ることができるようになってきて、新しい挑戦にも自ら積極的に取り組めるように。
本人も、「辛い時期はあったが今の自分の生活は充実している」と振り返っていました。
現在は、日々に充実感を感じながら、次なる目標に向けて進んでいます!
<挑戦するために、自分を深く知る>
今回の彼の発表をまとめて感じたことは、挑戦をするために必要な力として、「自己理解」は大きな要素だということです。
たすくでは、「理解が先!」を合言葉に、まずは保護者がお子さんを理解することを重視した療育を行いますが、
青年期を迎えるお子さんにとっては、「自分で自分を理解する」ことが大切であることを実感しました。
彼には、これからもっと自分のことを知り、自らの意思決定の上で人生を歩んで行ってほしいなと思います👣
そして、本人の力を信じ、保護者の方には良い距離感で見守ってもらう環境が、本人の自立につながるのではないかと思います。
これからも保護者の方とタッグを組んで本人の理解を深めながら、本人自身が自分のことを理解し、様々なことにチャレンジしていけるようにしていきたいです✨
- タグ:
自律的な学習をとおした個人別の指導
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