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2023.01.28カテゴリー:著者:行森友美 

「理学療法士が語る!からだの豆知識」〜筋肉はカニカマ!?編〜

こんにちは!TASUC自立の学校大船の行森です。

突然ではありますが、「子どもは風の子」という言葉がありますよね。自立の学校に来るお子さんたちも、寒さに負けずに鬼ごっこなどをしたという話をよく聞きます!そこで思い付いたテーマが「早く走る筋肉・長く走る筋肉」についてです。少しマニアックかもしれないなとも思ったのですが、普段お子さんたちと話す中で「先生!早く走るにはどうしたらいいんですか??」と聞かれることも多いので、せっかくなので書いてみますね!

そもそも筋肉というのは、目に見えない位細い糸のようなものが重なって一つの束を構成しています。その糸状のことを「筋繊維」と言います。私は学生時代それを知って「なんだかカニカマみたいだなぁ」なんて思いました。笑

筋繊維は2種類に分類されていて「白筋繊維(速筋繊維)」と「赤筋繊維(遅筋繊維)」があります!それらはそれぞれ得意としている動作が異なっており、白筋繊維はパワー、赤筋繊維はスタミナに長けています。

<白筋繊維>

パワーに加えて、瞬発的な動きも得意です。短い距離を早く走る上ではこの白筋繊維が重要となってきます。ということは、お子さんたちが運動会で徒競走を走るときは10秒ほどで終わってしまうので、筋肉だけで考えれば白筋繊維が多い方が有利です。さらに、白筋繊維は赤筋繊維と比較して太くなりやすいという特徴も持っています。短距離走を走るオリンピック選手を想像してもらうとわかりやすいかなと思いますが、みんな筋骨隆々ですよね!

<赤筋繊維>

スタミナ、つまり長い間活動することが得意な筋繊維です。なぜ、赤筋繊維は「赤」と呼ばれているかというと繊維の中でミオグロビンという成分の量が多いので、相対的に赤く見えるので赤筋繊維と呼ばれています。思い浮かぶのはマラソン選手でしょうか、短距離走を走る選手と比べると細身な方が多いかなと思います。

そして、白筋繊維と赤筋繊維の割合はみんなそれぞれ違います。それは遺伝的な要素も含まれていると言われていたり、日常生活の過ごし方によっても変わってきます。ちなみに、年齢を重ねていくにつれて衰えやすいのは白筋繊維とも言われています。

結果としては、「短い時間で早く走りたい」のであれば白筋繊維が鍛えやすいウエイトトレーニングなどを、「ゆっくりでも長く走っていたい」のであれば赤筋繊維が鍛えやすい有酸素運動などをしていくと、理論上は理想の筋肉がつくかも・・・。とはいえ、走ると言う動作一つとっても影響しているのは筋繊維だけではなく、関節の動きから、循環機能、身体の操り方まで本当にたくさんの要素がありますのでそれだけで決まるわけではありません。

でも、知っていることでちょっとでも身体づくりが楽しくなったら、とっても嬉しいです!

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この記事を書いたスタッフ

行森友美 

行森友美 

2022年入社。理学療法士。TASUCに勤める前は病院で勤務していました。ずっと神奈川県で生活をしています!

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