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2023.01.21カテゴリー:著者:行森友美 

「理学療法士が語る!からだの豆知識」座位姿勢編

こんにちは。TASUC自立の学校大船の行森です。

どんどんと寒さが厳しくなってきていますね。自立の学校に通っているお子さんたちは寒さに負けずいつも元気な声で挨拶をしてくださります。そんな姿に私まで元気をもらっている毎日です。

さて、身体の豆知識シリーズ今回のテーマは、『座位姿勢』です。

私は、どちらかと言うと幼少期から身長が高かったのもあってか猫背のような姿勢で過ごしてしまうことが多かったので、「背筋をピンと伸ばして座ってください」と言われたことは一度や二度ではなかったです。でも、理学療法士として勉強を重ねる中で「背筋を伸ばす」にも色々とやり方があることを知りました。みなさんが想像している「背筋を伸ばす」はもしかしたら身体には悪影響なんてことも!?そこで、今回は姿勢の中でも腰に焦点を当てて簡単にではありますが書いていきます。

まずは、座った時の腰の状態として3つに分けさせていただきます。

①腰を丸めたような姿勢(結果として猫背になりやすい姿勢)

②腰を反らしすぎてしまっている姿勢

③ちょうど良い姿勢

としていきます。

①腰を丸めたような姿勢

腰を丸めたような姿勢をすることで影響が出ると言われているものの一つとして、呼吸が挙げられます。呼吸は肺が風船のように膨らんだり、縮んだりして生じるものですがその役割を大きく担っているのは横隔膜と言われるものです。その場所は、おおよそあばら骨を下へ辿っていって途切れた部分にまさしく膜のように付着しています。そこで腰が丸まってしまうと横隔膜が動かせる範囲が制限されてしまい圧迫感を感じたり、空気を取り込もうとするために良い姿勢が取れていれば必要がない筋肉を使って肺が膨らむスペースを確保しようとしてしまいます。そうすると身体に力が入りすぎてしまい、腰痛だけでなく肩こりなど、他の場所に違和感を感じることもあります。

②腰を反らしすぎてしまっている姿勢

いわゆる反り腰とも言われている姿勢です。見かけ上は美しく見えますよね。でも、こちらも腰が丸まっている姿勢と状況は違うものの腰への負担が大きい姿勢となっています。この姿勢は体幹と言われている筋肉がサボっていることもあり、腰の関節同士の支える力で姿勢を保っている割合が大きくなります。そして、これは身体が丸まっている時にも言える話ですが、身体の重さの負担がかかる部分が限局されてしまうのでその部分の腰痛の要因になる可能性があります。見かけ上にとらわれず、身体への普段と考えると腰が丸まっている姿勢と同じくらい注意しなければいけません。

③ちょうどいい姿勢

では、一体ちょうど良い姿勢とはどういう姿勢なのか。今回はあくまでも一例ではあるのですが「坐骨座り」をご紹介します。坐骨とは骨盤を構成する骨の一つなのですが、腰骨と骨盤は場所が近いこともあり互いに影響されやすいので、身体に悪影響の少ない腰の位置を語る上では切っても切り離せない関係性があります。

坐骨の探し方は結構簡単です!左右それぞれのお尻の真ん中あたりに固く・少し出っ張った部分が触れるのではないかと思います。それが坐骨です(座った状態の方が見つけやすいです!)

坐骨が座った時にすぐに触れるような位置にあり、しっかりと体重を受けるような位置で座ることができると、骨盤が起こされた状態となりやすく、自然と背骨に負担の少ない姿勢を取りやすくなります!坐骨を意識するだけで変化を実感できる人もいます。

ぜひみなさんも自分の姿勢を確認して、坐骨座りを試してみてくださいね。

また、自立の学校メンバーには、自分のボディイメージを持ち、自ら良い姿勢を意識して座ることができるようにアプローチしていきたいと思います!

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この記事を書いたスタッフ

行森友美 

行森友美 

2022年入社。理学療法士。TASUCに勤める前は病院で勤務していました。ずっと神奈川県で生活をしています!

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