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2024.03.18カテゴリー:著者:城日菜子

本当に「1人でできる活動」とは

こんにちは!たすく横浜教室の城日菜子です。
3月も中旬になり、日差しが暖かい日も増えてきましたね😊
この時期になると、卒業、進学、進級、就職と、今までの生活がガラッと変わる方も多いのではないでしょうか。
新生活は、不安なことと、楽しみなことが表裏一体だと思います。
私はどちらかというと変化が苦手なタイプなので、いつの時期を思い出してみても、
新年度に対して、不安なことの方がやや大きい…というところからの始まりだったなぁと感じています。

先週、今年度最後の教材マスターの集いが開催されました。
その中で、「主体的に生活するために、1人1人の生活を評価する」という話がありました。
日常生活、さまざまな「活動」がありますが、それらの活動を
「している活動」
「できる活動」
「できない活動」
の3つで評価し、
「している活動」は、頻度や場面を増やす
「できる活動」は、「している活動にする」
「できない活動」は、「できる活動」にする
ことで、日常生活の精度を上げていこう!という流れでした。

日常生活の中で、子どもたちは、「できる」活動がたくさんあります。
「できた!」という経験を積む中で自信がつき、自ら取り組めるようになったとき、その活動ははじめて「している活動」になるのだと思います。
この話を聞いた時に、私は、私自身が自分で「できる」と思っていたことでも、知らないうちに大人が助けてくれていたことが結構あるのではないかと感じました。ここからは、私の体験談を書かせていただきます。

私の母は、旅行が大好きだったので、私は幼少期、様々な場所に旅行に連れて行ってもらっていました。
母は車の運転ができなかったため、うちの旅行は常に公共交通機関を使った移動が伴っていました。
長崎から、特急列車で福岡に、新幹線で関西に、飛行機で羽田に行ってそこからフランスに…子供にしては、移動に関してかなり多くの経験をさせてもらっていたんだなぁと、今になって思います。
しかし、その経験があったから、公共交通機関に1人で乗れるのか?と言われると、そこはまた別問題で…

大学1年生の時、部活動の遠征で、みんなで大阪に行きました。
帰りに部活のメンバーみんなで、USJに行きました。
でも私はその翌日から、どうしても自動車学校の免許取得合宿に行かなければならなくて
USJから、1人で長崎まで帰らなければなりませんでした。
他のみんなは、まだまだUSJで遊ぶからと言って、私だけUSJを後にして
なんとかGoogleで新大阪までの行き道を調べて切符を買って
(何せ、長崎に住んでいたもんですから、ICカードを持っていませんでした。母と移動している時には、すべての切符を母が管理していたので、実は私は切符を買ったこともありませんでした😅その当時普段の移動はバスでしたし、バスは定期券だったので見せるだけでした。)
なんとか新大阪駅に着いたけど、人が多くて、どのホームに行ったらいいのか分からなくって…

恥ずかしながら、(今考えると有り得ませんけど)
私、母に電話して、泣いたんです。(念押ししますが、大学1年生。18歳です。)

でもその後、母に、新幹線のホームを聞いて、何とかして新幹線に乗って…やっとの思いで長崎へ帰りました。
自分自身、「1人になると、こんなに自信がないんだ。」と、驚愕したことをよく覚えています。

「できる」と思っている活動でも、いざ1人で実行してみると、「できない」部分が見えてきます。大人の手助けがあるうちには、この「できない」部分は、見つかりにくい状態です。
1人で「できる!」と、胸を張って言うことができて、さらにそれを、自分で「している」活動にするためには、1人でできたんだという「経験」と、その経験に基づく「自信」が必要だと私は思います。
それがないと、意外と、大人に頼っていることが多かったり、「できない!」という気持ちに押しつぶされそうになったりしてしまうんですよね。

日常生活の中で、「できる」はずのことでも、手助けをしていないか?子どもたちは、親に甘えていないか?
そこを考えることが、「できる活動」の中の「できない部分」を見つけて、「できる活動」にレベルアップするための一歩かな、と感じました。

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