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2021.08.14カテゴリー:著者:横浜教室スタッフ

手の研究 ✊

こんにちは!たすく横浜教室の川間恵美です。
前回のブログでは反射という無意識下の行動について書かせていただきました。
この、反射、運動機能にとってはとっても大事な話。
なので、また段階を追って書こうと思っています。

で、今回は「手の研究」について書こうと思います!
(いつも私の記憶の中で「これだ✨」と思うものから書いているので、段階を追ってかけていなくてすみません><
いつか、順を追って整理しできたら良いな~なんて思っています!)



で、「手の研究」
これは、主人がいうセリフなんですが、その名の通り!と私はいつも思います。
「手の研究」これはいわゆる「ハンドリガード」と呼ばれる現象なのですが、
英語だと「Hand regard」となり、regard=注視する・じっと見る、という意味なので
「手を注視する」「手をじっと見る」という意味となります。なので、主人は「手の研究」と言います。

この現象は、生後2~3ヶ月頃になり生理的微笑から社会的微笑に移り行く段階で現れてきます。
一般的に「生理的微笑」は実際に笑っているのではなく笑っているように見える現象ですが
(でも、これ・・・笑ってくれていると母は思うのです❤️)、
「社会的微笑」は自分の意思で笑うことを指します
(もちろん、これも笑ってくれていると思います❤️)。

ハンドリガードは、見る力とも大きく関係していて、この頃になると赤ちゃんはヒトの顔の目元や口元を
一生懸命見ようとします。なので、自分の目の前にきた手も一生懸命見ようとするのです。一般的に生ま
れたばかりの赤ちゃんの視力は0.01~0.02くらいで、3歳頃までに半数くらいの子が1.0まで見えるように
なると言われています。なので、ハンドリガードをしている時ははっきり見えているとは言えないのですが、
「目の前に何かがある」「そしてそれはいつも同じ状態である」、このことにより、赤ちゃんはいつも一生
懸命見ようとしているのです。この現象は初めて自分の身体の一部が視界に現れるので赤ちゃんにとっては
大きな出来事です。でも、これ・・・

もちろんですが、この時の赤ちゃんは自分の身体の一部だなんて思ってもないのです。
じゃぁ、どう感じるのが一歩なのかというと、

赤ちゃんの得意技、
「なめる」ことです。
あれ?これはなに?
なんだろう・・・
おもちゃかな?
(じーっと見る)
あ!動いた!
(じーっと見る)
動く~!
チュパチュパ・・・
(なめる)
ん~なんか良い感じ・・・

この「手をなめる」という行動により、唇や舌で「舐める」という感じを能動的に受けて、
一方で手は「舐められる」という感じを受動的に受けます。
この相互作用により、脳が刺激され、ハンドリガードは繰り返されるのです。

「手の研究」には、
手を動かすこと
手を見ること
手を舐めること
手を舐められること
これらの感覚を脳の中で統合している発達の段階なのです。

=感覚統合

どこかで聞いたことありますよね!!!
うちの(たすくの)HPにも出てくる言葉です。

ヒトは生まれながらにしてさまざまな感覚を統合して成長していくのです。
その統合がスーっと行く場合もあれば、凸凹道を辿る場合もあります。
成長の個人差はとーっても大きいので個人間で比べることはできませんが、
その個、その個の段階で必ず達成しようとしている感覚の統合はあります。
そこにじっくりと付き合っていきたいな、と私たちはいつも考えています。

「視点は、たくさんあった方が良い」
最近、私が強く想うことです。
だから、支援者はいっぱいいた方が良い。

では、このへんで。
また次回、何を書こうかな~
考えておきますね😊

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