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2021.09.06カテゴリー:著者:横浜教室スタッフ

情動のコントロールへのサポート〜さすが!お母さん!!〜

こんにちは。たすくの鹿島真知子です。

たすくでは、皆さんにiPadをお配りしており、積極的にご家族と情報共有をしています。
今回は、そのiPadのiMessageを使った日々の出来事のやりとりの中で、「さすが!お母さん!!」と思ったエピソードがあったので、ご紹介したいと思います。
こちらが、小学1年生のお子さんのお母さんからのメッセージです。

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今日、感情が大崩れした場面がありました。
学校がオンライン授業で一度も外に出ていなかったので、
お散歩がてら、弟妹の保育園のお迎えに一緒に行こう、とさそった場面です。

(15:30ごろ)
母「5時になったら、弟と妹のお迎えいっしょに行こう」
子「わ゛ぉぉ゛ーーーーーぉぉぉぉ゛ん!!!!!!
 ぐぇおぴあえwjpげあいがげわjgぱ!!!!!
 twぺ9うhがぴえgはぺうあhp!!!
 ギャーーーーーーーーーーーーん!!!!!!(解読不能)」

私も仕事が詰まっていたりして、事前に交渉とかしていなかったです。
外に行くより家でゲームしていたいのも知ってます。
「行く?」と聞くと100パー「行かない」というので「行こう」と言っちゃったんです。

でもさあ〜〜〜、今日はもうだいぶ長い時間YouTubeやらゲームやらしてたし、
もういいでしょ〜ちょっとは外に出ないと!!!(←大人の都合!)
という気持ちがあって、準備せず声かけしてしまいました😂

ああやってしまった😇と思いながら

母「いっしょに行ってくれたら、夜にまたゲームの時間とれるよ」と伝えましたがおさまらず

母「泣いてる人とはお話しできないからねェ(怒)!!!落ち着いたらおしえてね(怒)!!!」
子「ハイ゛ィ゛!!!お゛ち゛つ゛き゛ま゛し゛た゛ーーーーあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
子「オ゛ぉ゛ちついてる!!!っってい゛っ゛てるのにーーーー!!!うわ゛わ゛わ゛っ゛わ゛わ゛わ゛ー!!!」(落ち着いてないし笑)
母「落ち着いている人はそんな大声出しません〜
 涙と鼻水びしょびしょですよ〜ぜんぜん落ち着いてないんですよ!!!」

・・・・・・・・(押し問答)

もう知らーん!と放って洗い物などしていると、
しばらく泣いていましたが、そのうち自分で涙と鼻水を拭いて、
すっきりしたようすで「おなかすいた・・・」と😂

カレーを出すと、黙々と食べていました。
カレー中は、
「お迎えいっしょにいってくれる?」「うん、いいよ」
「今日の授業どうだった?」「うん、まあ、けっこうきびしかったね」
など、いつもどおりのテンションで会話していました。

なんだか、大崩れしている時とカレー時のギャップが大きすぎて
何かが憑依していたのか?それともカレーに薬でも入っているのか?と思うほどでした😂

そして、放っておいたら落ち着いたのがちょっと驚きでした。
ギャーギャー泣きわめいているだけに見えて、自分の中で落とし所を見つけたのでしょうか?
泣きながら、おなかがすいていることに気づいたのでしょうか・・・。
ちょっとわからないですけど、なんなんですかね。。

こういうシーン動画にのこしておいて、大人になってからビールでも飲みながら一緒に見たら
きっと爆笑モノの宝物になるだろうなあとか思いました😂

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そして、私の返信はこちらです。


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3児の母奮闘記、目に浮かぶようです😅
寝られない日もあったり、頭にくる日もあったり、でも、幸せいっぱいな気持ちにもなる。
育児は育自なんて言葉もありましたが、私の場合は、本当にそんな毎日でした。
二人しか育てていないのにしんどいこといっぱいあったなーって思い返すと、お母さんを本当にリスペクトします✨
お子さんの特性がそのまま描写されていて、お母さんの見立てもバッチリです👍

情動のコントロール不全になってしまった時は、①時間の確保、②安全の確保、③刺激の積極的除去、④気持ちを安らかに保てる場所(ピンクのメソッド本の94-95頁)が大切です。
お母さんは、お子さんが乱れた時に、これをちゃんとやってくれたのです。
①答えを急がすことなく、②おうちの中は安全、③洗い物をすることで違う場面を作ってくれた、④一人の空間を確保した!!!
ね、素晴らしいお母さんでしょ!!!
お子さんは、情動が乱れていない時は、しっかり大脳を働かせ、思考できる子です。
その状況に持っていったお母さんは素晴らしいです✨✨✨
金メダルですよ〜👑

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ちなみに、「メソッド本」と呼んでいるのは、たすくでお子さんを理解するためにスタッフもご家族も持っている2冊の分厚い本のことです。

そして、私が今回のエピソードを読み解くのに使ったのはこのページです。

お母さんは、お子さんをよく理解しているので、自然にこの実践ができたのでしょう。
このお子さんは、急に新しい提案を加えられるのが苦手です。
大人から見たら小さなハードルも、経験がないと、とてつもなく大きなハードルに感じてしまう特徴もあります。
「こんな簡単なことなのに」「できるはずでしょ」は、大人から見た思考です。
お子さんの視点を理解して、本人にとって納得できる提示の仕方を工夫することで乗り越えられるハードルはたくさんあります。

同じものを見ていても、同じ場にいても、一人一人解釈が違うのは、年齢、障害の有無に関係なく、ありますよね。
そんなとき、相手の思考の仕方を理解して場面転換することが大切だと、今回のエピソードは教えてくれました。
私も、日々、見習います!!

タグ:
たすくメソッド子育て情動のコントロール

この記事を書いたスタッフ

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私たちは発達障がいのあるお子さんとそのご家族のための、一貫性と継続性のある支援体制を創る「たすくグループ」です。 TASUC個別療育・横浜センター南は、最新の研究と科学的な根拠に基づくアセスメントと療育の拠点として、地域に根ざすことを目指します!

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