Staff Blog
スタッフブログ
きょうだいについて語ろう✨〜ポジティブな面に注目して〜
こんにちは!たすく横浜教室の城日菜子です。
先日、教室に通ってきてくれているお子さんのお姉さんと、兄弟姉妹に障害を持った子がいる集まりとして、「第1回きょうだい会」をzoomで開催させていただきました。
今回はその中で私が感じたことについてお話しさせていただきます。ここでは、教室に通ってきてくれているお子さんのお姉さんをAさんと表記したいと思います。
私は現在24歳で、Aさんは20歳、大学3年生の女性です。私たちは、3つ下に発達障害をもつ妹がいる、ということが共通点でした。話を進めていく中で、お互いの家族が旅行が好きだという共通点も見つかりました。話していて、「わかる!」というエピソードもたくさんありました。それから、「私は妹についてこう思っているけど、違う考えなのかな?」だったり、「いつ頃、妹について“障害がある”と理解するようになったんだろう?」など、いろいろな話題でお話しすることができました。
その中で、最後にAさんが
「自分の進路、将来を決めるにあたって、きょうだいの存在ってどう影響しているのだろう?」という質問を投げかけてくれました。これは私も、当時とっても悩んだところでした。それこそ大学3年生の時、たまたま行った妹の実習先の先生に、「お姉ちゃんは自分のことだけ考えていれば良いんですよ」と言われ、ショックを受けたことを思い出しました。自分のできる範囲内で妹のことを考えているつもりなのに、周りから見たら、それって自分のことを考えていないように捉えられてしまていたのかなぁ。と、なんとも言えない悲しい気持ちになったことを覚えています。
兄弟に対しての想いや、抱える悩みは、その時期によって、当然ですが変化していきます。
小さい頃であれば、「どうしてお母さんは妹のお世話ばかりするんだろう?」「どうして違う学校に行っているんだろう?」など、単純な疑問もあるはずです。もちろん一緒に過ごす中で、「やめてよ!」と思ったこと、「なんで私が怒られてるんだろう」と思ったことなんて、数えきれないほどありました。妹はこれができない、あれもできない。ああいう困ったことをしている。ネガティブなことばかりに目を向けると、嫌いになってしまうかもしれない。でも、やっぱりずっと一緒にいる存在。困ったこともたくさんあったけど、妹の良いところ、凄いところもたくさん見てきました。
例えば、妹は私よりも体が柔らかい(彼女はトレーニングなどほとんどしていないのに、ずっとバレリーナ並みの柔らかさを保っています。ずるいですよね。)
手先が器用(ビーズ細工なんかは私よりも早く穴に糸を通します。手順を覚えるのも早いしミスも少ないです。)
一度通った道は忘れない(行きたい場所に向かう道中、少しでも道を間違えると指摘してきます。ちなみに私は道を覚えるのがちょっぴり苦手なので、妹に、一緒に行動したくないと思われているかもしれません笑)
こんな小さな「凄い!」が積み重なると、心のどこかで嫌いにはなれないはずです。
妹のことをきちんと理解するまでには時間がかかるかもしれない。でも、頭の片隅にでも妹のことがあると、気にせずにはいられない。つまり、無関心にはならないということです。
そうやって色々な経験を共有をしていく中で、きょうだい児たちは、きょうだいに対する自分の考え方を形成していくのだと思います。
だからこそ、子供時代に、色々な経験を共にして、困ってしまうところはもちろんあると思うけれど、良いところ、凄いところもこんなにあるんだよ、ということを近くで見ることが大切で、それがきっと、長い目で見た時に、きょうだい児が、発達障害の子どもたちを理解するきっかけになるのではないかと思います。
保護者の方々も、ぜひ、今は小さいきょうだい児にも、子供のうちから、たくさん一緒に過ごす経験や、一人の大切なきょうだいとして見ることのできる機会をたくさん作ってあげて欲しいと思います。
発達障害の子を支援する際に、家族全員が幸せであることは、とっても重要な要素です。
何より子供たちは、家族の幸せな雰囲気がきっと大好きです。
たすくの名前には、Total Approach Support Union for Challenged Childlen and their families という思いが込められています。
私も、「家族全体を支援する」視点を忘れずに、日々精進したいなと、改めて感じるきっかけになりました。
- タグ:
個性を理解して、才能を伸ばす
TASUC個別療育
横浜
tasuc.com
〒224-0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央25-2 202号室
センター南駅出入り口1より徒歩5分