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2023.10.18カテゴリー:, 著者:篠原大一

生活スキルについて改めて考えてみる

みなさん、こんにちは。たすく豊橋の篠原です。

たすくでは「無知は罪」を合言葉に、月に1回、保護者学習会を開催しています。

10月の学習会のテーマは「生活スキル」。

生活スキルというと、どのようなことを思い浮かべますか?

着替えができること?一人で食事ができること?片付けができること?料理ができること?外出ができること?

生活の中で必要なスキルはとても幅が広く、きりがありませんね。

機能的な目標「生活スキル」

たすくでは、機能的な目標として「生活スキル」という項目を挙げています。

機能的な目標とは、次のような学習内容です。

①お子さんの今と将来にとって必要不可欠な内容

②学ぶ機会が生活の中にたくさんある内容

③身につけることで最も利益があるのがお子さん自身である内容

④家庭だけでなく地域も含めて活用していくことができる内容

そして、実際の生活スキルを「気働き」「お手伝い」「エチケット」の3つの項目で整理しています。

◯「気働き」:おもてなしやチーム作業。相手のことを思って、気遣いをしたり、振る舞ったりします。

◯「お手伝い」:掃除や洗濯、準備、片付け、買い物など。自立した生活を送るためには大切なスキルですが、一方で、家庭の中で役割を持つことは、自己肯定感を高めるためにも大切です。

◯「エチケット」洗顔や整髪、服装など。目の前の人が不快な気持ちにならないような配慮や知識を身につけることが大切です。

「生活スキル」の取り組みをとおして経験してほしいこと

「気働き」「お手伝い」「エチケット」・・・これら3つは全て、他者が関係する内容です。

特に、他者に視点を持っていくことが課題になってきたお子さんにとっては、生活の中で取り組むことができる重要な課題となります。他者と一緒に取り組む、他者からフィードバック(「ありがとう」「この方が気分が良い」など)をもらうなど、このような経験を積み重ねるには、もってこいの活動です。生活スキルは1日でできるようになることではありません。日々の家庭療育の中で積み重ねていくことが大切です。そうすることで、1つ1つのスキルとして習得し、「人の役に立っている」と自己肯定感を高めていくことにつながっていくと考えています。

この日の学習会でも、現在取り組んでいる生活スキルや、今後取り組みたい生活スキルについて、グループワークで情報交換をしました。「ありがとう。あなたがいてくれてよかった」、そんな貢献欲に満たされた、そんな生活を送っていくことができるように、毎日の実践をご家族と一緒に確認しながら、取り組んでいきたいと考えています。

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この記事を書いたスタッフ

篠原大一

篠原大一

元筑波大学附属久里浜養護学校、豊川特別支援学校教諭。公認心理師。発達障がいのある子どもの療育者として、幼児期〜青年期のメンバーのアセスメントと家族支援を行う傍ら、幼稚園やこども園、学校等のコンサルティング事業にも取り組んでいます。

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