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2022.11.16カテゴリー:著者:豊橋教室スタッフ

トップダウンの支援を考える 〜トークンの場面般化

こんにちは。たすく豊橋教室の篠原大一です。

街の色づくイチョウの木を見かけると、そろそろ紅葉を見に行きたいなと思う今日この頃です。

今回は「トップダウンの支援を考える」というテーマで書きたいと思います。

未就学や小学生などのお子さんたちの支援を考えるとき、お子さん自身の力を高めるボトムアップの支援を考えます。力を高めることで、例えば、新しい行動レパートリーを身につけたり、今までの学習の理解を深めたりします。

高校生くらいから、ボトムアップだけでなく、トップダウンの支援を考え始めます。そのお子さんが持っている力や、わかること、できることをどう活用していくかという視点を踏まえて支援を考えていきます。どうやったら目標を達成できるのか、環境のサポートも含めて、具体的な支援の方法を検討します。(もちろん、ボトムアップを考えないというわけではありません。)例えば、どのような方法だったら自力での移動を実現できるのか。より本人が理解しやすい写真はどのようなものなのか。どのような道具を使えば身につけたいスキルが身につくのか。それまでに獲得したスキルを活用・応用できないか。そのようなことを考えます。

写真は、あるお子さんのスケジュールです。たすくの療育の中で、スケジュールとトークンを組み合わせたツールを使っています。もともとは、苦手な身体づくりのプログラムに頑張って取り組むために、身体づくりのプログラムの中でトークンの活用をスタートさせました。トークンでポイントを貯めて、身体づくりの活動後に自分のしたいこと(本を読んだり、好きな動画を見たりします。)に取り組みます。使い方を覚えると、楽しみな活動を期待する様子が見られ、自分からポイントをもらいに行き、次の活動に取り組み始めるようになりました。

ここで身につけたシステムを、課題学習の中でも取り入れ始めました。いわゆる場面般化です。取り入れるにあたっては、お母さんと、どの活動ができたらポイントを得られるようにするか、見通しが持てるポイントの量がどれくらいか、など検討しました。シールの色が同じだとわかりにくくなってしまうので、違う色にしました。そのようなわかりやすさも大切です。特に、頑張ってほしい活動や、抜け落ちがないようにしておきたい活動でポイントを得ることができるように設定しました。使い始めて数回ですが、身体づくりと同じシステムなので、戸惑うことなく、取り組むことができています。このシステムを応用すれば、様々な場面で活用ができます。

このような1つ1つの具体的な取り組みをしながら、行動レパートリーを増やしていくことが、お子さんの将来にとって大切なことだと考えています。

トップダウンの視点を盛り込んでいくためには、それまでの学びも重要ですし、それぞれのお子さんに合わせた細かいカスタマイズが必要です。将来に向けたオーダーメイドの支援をこれからも心がけていきます。そして、身につけた力を使って、それぞれのお子さんなりの意思決定や社会参加を一緒に成し遂げていきます!

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