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2025.08.07カテゴリー:研修会
教材マスターの集いMAX 2025夏 〜協働の力でつなぐ支援〜 を開催しました

7月19日(土)、今年も「教材マスターの集いMAX2025夏」を開催しました。「教材マスターの集いMAX」は、ご家族による家庭療育の実践発表です。この日に向けて、お母様方がこれまでの療育の記録を振り返り、実践を資料にまとめられました。コロナをきっかけに、毎年オンライン開催をしていましたが、今回は久しぶりに、外部会場で実施いたしました。豊橋教室ができた当初、対面で学習会を行っていた頃を思い出しながら、懐かしさとともに、あの時の熱気を感じる学びの場となりました。今回のブログでは、この熱気をお伝えします。
教材マスターの集いMAXとは
教材マスターの集いMAXは、たすくメンバーとスタッフが「ご家族と協働して実践した支援」を発表し合う、最も大切にしている学習会のひとつです。お子さまの理解を深め、支援の軸を家庭と共有することは、一貫性と継続性のある支援を実現するために欠かせません。だからこそ、メンバーの皆さんがどのように家庭療育を続けているか、どのように工夫しながら子どもと向き合っているかを共有するこの場は、支援者にとってもご家族にとっても、非常に大きな意味があります。
今回の発表では、小学6年生のAさんと、中学3年生のBさんが登壇してくださいました。
Aさんの発表から 〜スケジュールの取り組み
Aさんの発表では、本人が知りたい情報を、本人に伝わるスケジュールの伝え方に焦点を当てた取り組みを紹介していただきました。本人の認知特性や生活ルーティンに合わせて、仮説と検証を繰り返し、スケジュールツールをカスタマイズしていきました。ご家族と支援者が連携し、スケジュールのオーダーメイド化に取り組んできた軌跡を振り返り、「家族旅行にいきたい」と次の挑戦で締めくくれた発表は、多くのご家族の胸に刺さり、涙を流されるお母様もいらっしゃいました。
Bさんの発表から 〜自己調整学習者を目指して
Bさんの発表では、自ら活動に望ましい目標や方略を立てて、それを意識しながら、振り返りる人=「自己調整学習者」を目指すための取り組みを紹介していただきました。自分の得意や苦手を理解して、自分に合った計画を立てること、振り返りをとおして次の目標を定めることなど、試行錯誤の記録は5年以上になるものでした。うまくいかないことも含めて、自分で振り返り、次に生かすというサイクルを回していく力こそが、将来への確かな一歩になると勇気づけられる発表でした。
どちらの発表も、「アセスメントに基づいた子ども理解」からスタートし、「ご家族との協働」によって継続的な家庭療育へとつながっていく、大切なプロセスが詰まっていました。参加した皆さんからも、「この工夫は我が家でも使えるかも」「同じような悩みがあったけれど、ヒントが見つかった」などの感想をいただきました。

参加した皆さんでワークに取り組みました
また、当日は発表だけでなく、ワークにも取り組みました。
1つ目のワークは、グループワーク。発表者から出た質問について、グループで話し合い、関わり方や家庭で取り組む内容など、実践に活かせそうなアイデアをたくさん考えました。どのグループも、たくさんのアイデアを出し、活発な意見交換が行われました。発表したお母さんからも、「質問して良かった。やってみます」と感想をいただきました。
2つ目のワークでは、参加者全員が発表者へメッセージカードを記入しました。メッセージカードには、発表者へのあたたかい言葉がたくさん詰まっていました。励まし合い、学び合う場があることの心強さを、私たちスタッフも改めて実感する時間となりました。
ご家族との協働
支援において「一貫性」と「継続性」を保つことは簡単ではありません。だからこそ、私たち専門家とご家族、そして地域や関係機関が手を取り合い、一つひとつ丁寧に積み上げていくことが大切です。
今回の教材マスターの集いMAXを通して、「協働」の力の大きさ、そしてそれが未来へとつながっていく確かな手応えを感じました。
これからも、ご家族とともに、一人ひとりの子どもたちの可能性を信じ、支援を続けてまいります。
個別相談会のご案内
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