たすく

Staff Blog

スタッフブログ

2025.02.20カテゴリー:, , 著者:篠原大一

トップダウンとボトムアップの視点で教育、支援を考える

みなさん、こんにちは。

たすく豊橋教室の篠原です。今週はまた冬に戻ったかのように、寒い日が続きますね。

 

豊橋教室には、さまざまな年齢層の方が通っています。

下は2歳のお子さんから、上は26歳の方までと幅が広いです。

人生は大きく分けるといくつかのライフステージに分かれます。

取り組んでいる活動は同じだとしても、ライフステージごとに目標や目的が変わります。

 

<買い物を例に考えてみる>

買い物を例にして考えてみましょう。

年齢の低いお子さんにとっての買い物は、例えば、

・好きなものを選ぼう、探そう

・レジで支払いをしてみよう

・お金と物が交換できることを知ろう

といったことが目標に上がってくると思います。

 

これが、青年期の方にとって、という視点で考えると、

・一人で買い物ができる(支払いの方法は現金、ICカードなどさまざま)

・生活に必要なものを、必要なときに購入できる

・商品を吟味して購入する

・色々な店舗での購入経験を積む

など、より生活自立を目指した目標に変わってきます。

 

<トップダウンとボトムアップ>

年齢がまだ小さいころは、「ボトムアップ」を中心に検討していく時期です。

まだまだ知識も経験もスキルも少ない時期。療育や教育を受ける中で、さまざまなことを身につけていく必要があります。

できること、わかることを増やしていく時期です。

 

これが、年齢が上がってくると、ご本人のわかっていることやできることをどう活用するか、どのようなサポートがあればできるのか、という視点が必要になってきます。つまり、「できる活動」「している活動」という視点で、生活を見直していくことが大切になります。

例えば、先ほどの買い物でいうと、「現金ではなくICカードを使って購入する」「全国どこでもレジが同じであるコンビニエンスストアを利用する」といったこともトップダウンの例です。ご本人のできることに支援を足すことで「できる活動」「している活動」を増やします。

 

<コミュニケーションもトップダウン>

コミュニケーションが関わってくる意思決定についてもトップダウンの視点が必要になってきます。

年齢が上がってきた方の療育やアセスメントでも話題に挙がることが増えてきました。

どのような方法で、どのように質問をすれば、その方の意思を引き出すことができるか、意向を確認することができるか。

この方法、質問の仕方がトップダウンです。

その方が質問を理解できなければ、伝える方法がなければ、確認をすることができません。

場合によっては、本人が望まない結果になってしまうかもしれません。不当な扱いを受けるかもしれません。

だからこそ、大切な内容であると考えています。

答えは、その方が持っています。日々、ご家族と一緒に試行錯誤しています。

 

トップダウンとボトムアップ、どちらも大切な視点です。

その方の自立を目指して、これからもコツコツと取り組んでいきます。

 

【一緒に働く仲間を募集中!】

たすく豊橋教室では、お子さんの自立を目指した療育をご家族と一緒に取り組みたい!というスタッフを募集しています。

ぜひ一緒にお子さんの自立を目指しましょう!教室までお問い合わせください。

電話:0532-43-6535  メール:toyohashi@tasuc.com  担当:篠原

 

タグ:

この記事を書いたスタッフ

篠原大一

元筑波大学附属久里浜養護学校、豊川特別支援学校教諭。公認心理師。発達障がいのある子どもの療育者として、幼児期〜青年期のメンバーのアセスメントと家族支援を行う傍ら、幼稚園やこども園、学校等のコンサルティング事業にも取り組んでいます。

教室ページトップへ戻る

個性を理解して、才能を伸ばす

TASUC個別療育

豊橋

TEL.0532-43-6535

tasuc.com

〒441-8013 愛知県豊橋市花田一番町138 豊橋西駅前ビル2F
JR豊橋駅西口から徒歩3分

  • instagram