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2023.10.20カテゴリー：著者：新川崎教室スタッフ

保護者学習会の報告📣〜第7回教材マスターの集い〜TASUCで考える「生活スキル」〜

こんにちは！TASUC新川崎教室の佐藤歌恋です。

本日のブログは、先週行った「教材マスターの集い」についてです。

今回もたくさんの保護者の方にご参加いただき、一緒に学びの時間を過ごすことができました！

今回のテーマは「生活スキル」でした。

生活スキルは、最も私たちの生活に身近な項目ですよね。

「生活スキル」というと、食事や入浴、排泄や歯磨きなどが思い浮かぶと思いますが、それらはADL（Activities of Daily Living）と呼ばれ、生活を営む上で不可欠な基本的行動を指します。

そしてもう一つ、電話の使い方や買い物、家事、移動、服薬の管理、金銭管理など、高次の生活機能の水準を測定するスキルを、IADL（Instrumental Activities of Daily Living）と呼び、在宅生活の可能性を検討する場合には、重要な指標になるとされてます。

私たちは、お子さんにこれらのスキルを身につけて、将来好きな場所で、好きな人と、好きな仕事をして生活していってほしいと思っています。

TASUCが考える「生活スキル」は、「気働き」「お手伝い」「エチケット」の3つの項目があります。

これは、「自分の身の回りのことができればよい」というところにとどまらず、社会の中で人と交わりながら生きていくための力をつけることに目的を置いています。

つまり、大切にしているポイントは、「人を見て行動すること」です。

そのためTASUCでは、変化の少ない「物体」を対象にして学ぶ段階を卒業し、変化の多い「人」を対象にして学ぶ課題として、「生活スキル」の項目を設定しています。

例えば、「気働き」の項目の中に「お盆にお茶を載せて運び、お客様にお茶を出すことができる」という課題があります。この課題では、お茶を注いだり、お盆にお茶を載せて運ぶスキルももちろん大切ですが、相手に正対してやり取りをすることや、相手の様子や表情を見ておかわりを持って行ったり、コップを下げたりすることもターゲットにしてます。ここでは、相手の心を読む力をつけていきます。

また、「お手伝い」の項目の中に「四隅を意識して、食卓やお風呂を掃除することができる」という課題があります。こちらも、足を踏ん張り、身体を安定させて腕を動かしたり、汚れがないかをじっくり見たりするなどのスキルがもちろん大切ですが、お手伝いを通して、仲間同士で助け合ったり、共に活動したりすることもターゲットにしています。

最後に、「エチケット」の項目では、「5ステップ以上の指示書を参考に、自ら歯磨きをして、最後に仕上げ磨きをしてもらうことができる」という項目があり、こちらももちろん、手順書を見て歯磨きなどのスキルを身につけることも大事ですが、相手を不快な気持ちにさせないための「エチケット」の知識を学ぶことをターゲットにしています。

このように、TASUCの「生活スキル」を学ぶことで、常に相手を意識して行動する力をつけることができます。

新川崎教室に通うお子さんは、「物」を対象に学ぶ、J☆sKeps3点未満のお子さん多いのですが、もちろん、「生活スキル」は3点未満のお子さんたちにも必要なスキルであることは、皆さんが感じられていることだと思います。

そのため、メソッド本には、3点未満のお子さんたちが学ぶ項目も書かれています。

例えば、「お盆に食器を載せて運ぶ」「渡されたものを受け取る」「自分の身体部分を指差す」「椅子に座って課題ができる」など、皆さんがイメージする生活スキルの先駆けとなる課題が並んでいます。

つまり、今から、身体づくりをしたり、姿勢のとり方を学んだり、人とタイミングを合わせて活動したりするなどの積み重ねが、将来の「社会性」にも繋がるということです。

今回の学習会に参加し、私は改めて「TASUCメソッドって上手くできているなー。」と思いました。

「日々の生活の中に教材は転がっている」という言葉をTASUCの保護者の方から聞いたことがあるのですが、本当にその通りで、毎日の生活の中で、人とやりとりをしながら行うことの全てが、お子さんの力になると感じます。

その時に、何気なく活動をこなすのではなく、ゴールを設定して活動をすることが、「出来る」を増やす近道になります。また、目標が決まっているからこそ、私たちも作戦を練りながらコツコツ進んでいくことができると感じます。

今出来ていることと、次のステップを一緒に確認しながら

将来を見据えて、お子さんに力をつけていきましょう！！