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2022.06.11カテゴリー:研修会
北海道J☆sKeps研究会を開催.郡司先生と特別支援教育のICT活用を考える
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去る6月8日(木)、名寄市立大学准教授の郡司竜平さんをお招きして、
北海道J☆sKeps研究会を開催しました!
文部科学省「GIGAスクール構想」の実現によって、
児童生徒向けの1人1台端末環境が急速に整いつつあります。
特別支援教育の現場では、このような1人1台端末環境を
どのように活用することができるのでしょうか。
Society5.0時代に生きる子供たちにとって、
ICT環境は鉛筆やノート等の文房具と同様に不可欠なものとなります。
1人1台端末環境は、令和の時代における学校の「スタンダード」です。
そこで、ICT機器の活用に積極的に取り組んでこられた
名寄市立大学准教授の郡司竜平さんをお招きしてファシリテーションをお願いし、
「特別支援教育におけるICT活用」について考える機会を設けました。
TASUCらしいICTとは?
郡司さんにファシリテーションしていただきたことで、
家族と協働して療育支援を進めるTASUCの現場スタッフが考えている
「ICT」の可能性を引き出すことができました。
特に「支援者や家族など大人が活用する視点」「子どもが学校や地域生活で活用する視点」
そして「子ども自身がつくる視点」におけるたくさんのアイディアが出ました。
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特別支援教育のICTの活用やDX化のコツ
たすくに通っている子どもたちは、
重度の知的障がいがあっても端末を使って、スケジュールを管理して街を歩いています。
また、自らの動機づけのために端末で記録をつけながら、通級に通っているメンバーもいます。
だから、学校や事業所など組織的なICT活用は進みづらいのかもしれませんが、
当事者の活動を増強するためのICT活用は進められると確信しています。
なぜ、特別支援教育におけるICT活用やDX化は、
他の分野に比べて難しさがあると言われるのでしょうか?
メンバーの実践を見ていると、そのコツは、
きっと子どもたち自身に機能的な活動が保障されていたり、
合理的配慮のある中で主体的に参加したりすることが、日常であるかどうかだと感じました。
子どもたちの主体的な活動への参加が大前提であり、
それがあれば、活動や参加におけるツールが代替えされたり、
より本人にとってより有益な力をもたらしたりすることができるのでしょう。
郡司さん、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
ジブンゴトで課題に向き合うたすくらしいブレストができました。
たすくのDXをファシリテーションしてくれた郡司さんに心から感謝いたします。
さて、ここから具体的な行動に移していくことが、仕事です。さあ進めましょう!
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『ずっと一緒だよ!』一貫性と継続性のある支援を!
発達障害には、自閉スペクトラム症(自閉症・アスペルガー症候群)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害、LD)、チック症、吃音などが含まれます。これらは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点が共通しています。お子様たちは、障害の状態に応じて、特別支援学校や小学校・中学校の特別支援学級、通級による指導をうけます。小中学校・高校で学ぶ場合も多くあります。ところが、同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることがありますので、お子様の困っている状態とその背景が分かりづらいです。
たすくグループは、明日からの療育に役立つプログラムを作成するためのアセスメントを主幹事業としています。これは、一年に一度、ご家族とスタッフが一堂に会するアセスメントを軸として、お子様の困り感に寄り添ってスモールステップを踏みながら、一貫性と継続性のある支援を一生涯をとおして行っていく基盤をご用意していくものです。たすく札幌では、幼児、小学生、中学生、高校生とそのご家族をサポートしています。札幌エリアは、大都市なので道内各地と比較して各種支援機関がそろっています。ところが、地方都市に比べて、ご家族に対するトータルサービスが提供されにくい特徴もあります。たすく札幌は「ずっと一緒だよ」をスローガンに、発達障害や発達が心配なお子様たちの人生に寄り添い、お子様のトータルアプローチと家族支援の軸となる専門機関を目指します。
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個性を理解して、才能を伸ばす
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