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2022.03.03カテゴリー:
集団だからできること〜モデル利用型学習〜
こんにちは。
TASUC自立の学校・中野坂上教室の釜田です。
今日のブログはとある2人のお子さんの変化について書きたいと思います!
〜Aさんの場合〜
Aさんは、大人とのコミュニケーションは得意ですが、同級生や年下の子との関わりは苦手意識があり、避けて通る傾向があります。
そのため、とある活動時間にいつもは役割分担や順番の司会を先生が行っているところをあえてAさんに任せて先生たちは後ろからフォローに回りました。
司会を任されたAさんは、他のお子さんに気を配り、1人1人に意見を聞きながらホワイトボードに話した内容をまとめながら話をすすめることができました。
〜Bくんの場合〜
また、とある活動日。
中野坂上教室では運動の時間に使ったバランスボールやマットはお子さん自身が消毒します。
消毒に使った布巾は、先生に「消毒できました」と報告も兼ねて返すのですが、中々「できました」と言えないBくんがいました。
Bくんは布巾を返すことはできますが、無言でポイっと渡してしまうことを繰り返していました。
しかし、最近Bくんから自発的に「先生、できました」という声が聞こえてくるようになりました。
AさんとBくんの行動に変化がでた理由には共通点があります。
それは、AさんもBくんも誰かをモデルとして模倣することで行動に変化が出てきました。
Aさんがモデルとして、模倣したのは中野坂上教室の横川先生です。Aさんは横川先生が教室のお子さんを前に説明したり、司会をしたりという姿を普段からよく目にしていました。
Aさんは、意識的に真似をしたわけではないかもしれませんが、後ろからフォローの役目を担っていた私は「口調やホワイトボードへのまとめ方が横川先生にそっくり!!」と驚きました。
Bくんがモデルとして、模倣したのは同じ学年のCさんです。
Cさんは、何かを先生たちに手渡すときに、「できました」「貸してくれてありがとうございます」と必ずお話してくれます。
先生たちがCさんに「きちんと報告をしてくれて嬉しい」と伝える様子を見ていたBくん。
Bくんも負けじと「先生、できました!」と元気よく伝える場面が増えました。
このように、教室では集団活動をする際に誰かをモデルにして模倣をねらう学習形態であるモデル利用型学習を意識して設定しています。
お子さんによってモデルを先生と捉える子、同級生と捉える子、少し年上のお兄さん、お姉さんと捉える子と様々です。
しかし、みんなそれぞれ他の人の動きや行動をよく見るようになってきました。
モデル利用型学習を通して、社会で生きていく力を伸ばします✨
- タグ:
自律的な学習をとおした個人別の指導
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