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スタッフブログ
2025.05.22カテゴリー:スタッフ日記, 三種の神器, 保護者学習会
意思が反映されたスケジュールー保護者学習会をとおして

皆さん、こんにちは。
TASUC鹿児島教室の横川です。
桜島が今日も元気に噴煙をあげる中、鹿児島は例年より早く梅雨入りしました。
しとしと降り続く雨に、季節の移ろいを感じます☔️🐌
そんな中、先日、保護者学習会を開催しました。
大雨の中にもかかわらず、多くの保護者の方々にご参加いただき、本当にありがとうございました。
今回のテーマは「スケジュール」。
私たちは「無知は罪」を合言葉に、ご家族と専門家が一緒になって、療育の理論だけでなく、実践的な方法までを共に学ぶ場をつくっています。
今回も、事例紹介やワークショップを通じて、家庭療育やカテゴリー10(個別の支援計画)にどう落とし込んでいくかを深めていきました。
そもそも、なぜ「スケジュール」が必要なのか?
お子さんの認知の特性や発達段階から、「スケジュールの意味」を一緒に考える時間となりました。
そして、まず最初に学びのステップや機能的な目標としてのスケジュールの学習の段階を確認しました。
保護者の皆さんも、自分のお子さんに照らし合わせながら、
「今、どのステップにいるのだろう?」
「これから何を育てていけばいいんだろう?」
と、真剣に考えておられました。
保護者学習会の魅力は「一緒に学べること」
保護者学習会の一番の特徴は、保護者と専門家が“ともに学ぶ”場であることです。
インターネットでは、自分の体験の範囲でしか情報を探せません。
でも、他の人と一緒に考えると、自分では気づかなかった視点やヒントに出会えます。
今回も、実際のご家庭での取り組みを紹介していただきながら、こんな話題が上がりました。
「スケジュールに、子ども自身の“意思”は反映されているだろうか?」
スケジュールは、ただ決められた予定をこなすためのものではありません。
空いた時間に「何をしたいか」を考えること。
目標達成のために「どんな予定を立てるか」を計画すること。
そのためには、まず「やりたいことのレパートリー」があることも大切です。
そして数あるレパートリーの中から、状況や場面に応じて「選ぶ力」も重要です。
さらには家族や周囲の予定にも配慮する必要もあるかもしれません。
スケジュールは、子どもを“動かす”ためのものではなく、
子ども自身が“動き出す”ためのツールです。
一人の男の子のエピソード
鹿児島教室に通い始めた頃、こんなお子さんがいました。
「お母さんが決めて」「先生が決めて」
彼は、自分で休憩の方法を選ぶことができませんでした。
指示されたスケジュールをただ待つだけ。2〜3つの選択肢であっても選べない状態でした。
お母さんがふと呟きました。
「今まで、私が全部決めてきてたかも」
そこから始まったのは、「自分で選ぶ」練習です。
「私じゃない。あなたが決めるんだよ」
何度も繰り返し、少しずつ選択の幅が広がり…
今では「やりたいこと」がいっぱいの彼。
一人でお出かけもできるし、自分で予定も立てます。
時には失敗もあります。
バスを乗り過ごす。行きたかった施設が休館日だった。次の予定に間に合わない。
でも、そんな経験もすべて「学び」になります。
自分で決めて、実行して、時に修正していく。
そんな姿は、とても頼もしく、まぶしいほどです。
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スケジュールは、ただ何かをやらせるためのものではありません。
**「やりたいことを実現するための道具」**です。
お子さん一人ひとりに合ったステップがあります。
ご家族と一緒に、そのステップに寄り添いながら、
今日も一緒にスケジュールを考えていきたいと思います。
ーーーーずっと一緒だよ!一貫性と継続性のある支援を!ーーーー
一人ひとりのお子さまに応じて理解し,それぞれに最適な療育方法をご提案します。
たすくは自閉症,アスペルガー,ADHD,LD(学習障害)など幅広い発達障害の療育に携わり,15年の歴史がある療育専門機関です。
私たちは、一年に一度、ご家族とスタッフが一堂に会するアセスメントを軸として、共に未来に向けた療育プログラムを作成し、ご提案いたします。
お子さまの困り感に寄り添い、一つひとつスモールステップを踏みながら、一貫性と継続性のある支援を一生涯をとおして行っていく基盤をご用意しています。
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個性を理解して、才能を伸ばす
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