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2024.11.23カテゴリー:
自立の学校での三種の神器〜コミュニケーション〜
こんにちは、自立の学校の吉本です❄️
11月後半になり、すっかり寒くなって来ましたね。冬本番がやってきたことを感じます!
さて、今回から3回シリーズで、『自立の学校での三種の神器』についてブログを書いていきたいと思います。
たすくでは、コミュニケーション、スケジュール、タスク・オーガナイゼーションを「三種の神器」と呼びます。これは、発達に凸凹のあるお子さんたちが主体性を身につけるために、「なくてはならない必須のツール」と考えているからです。
また、この三種の神器は「お子さんたちが身につけるべき力」でもあります。
そこで、自立の学校における「三種の神器」はどのような方法で取り組んでいて、どんな力が身につくのかをご紹介したいと思います!
今回のテーマは、『コミュニケーション』
コミュニケーションは、①表出性と②応答性に分類されます。
①表出性
コミュニケーションの指導で大事なポイントは、「自ら伝えに行く」ことです。たすくの機能的な目標の中では「少し離れた相手に、注意喚起をすることができる」というのが目標の一つとして挙げられています。
自立の学校では、10人程度が1つの教室内で自習をするスタイルで学習をしています。学習が終わった後の報告や、わからない問題があった時の質問は、自ら席を立って、少し離れた先生の席まで行ってから伝えるということを大事にしています。
1対1でお子さんと先生や保護者の方が学習する、個別療育のスタイルだと、「少し離れた相手に伝える」ということがなかなか意識しづらいかもしれません。
自立の学校という集団での学習場面だからこそ、「自ら伝えに行く」ということをお子さんに意識づけることができます。そして私たちもあえて、自分たちの席から動かないようにして、お子さんたち自ら伝えに来るまで「待つ支援」をすることを意識しています。
そして、自立の学校におけるコミュニケーション指導の醍醐味は、やはり様々な年代のお友達とコミュニケーションの機会があること✨ティータイムの時間にはあえてスタッフはあまり介入せず、子どもたち同士がその場の話題に即して、会話を進めることができるかな?と見守り、必要に応じてどのような話題で話をしたら良いかスタッフもお子さんたちと同じ立場でコミュニケーションを取るようにしています。
「こんにちは」「勉強ができました」「わからないので教えてください」「休憩してもいいですか?」・・などなど身につけておくべきコミュニケーションスキルと、フリーな時間に友達を雑談をする際でもその場の話題に即して会話ができるようなスキル、どちらも身につけられるといいなと思っています!
②応答性
たすくの機能的な目標では、「『何が見える?』『何をしているの?』などの質問に応じることができる」をゴールとしています。
自立の学校で過ごす際のスケジュールは、お子さんたちと一緒に計画を立てて決めるので、「まずは何から勉強する?」「どんな休憩がしたい?」と質問してそれに応えてもらったり、お友達から「何をしているの?」と尋ねられて応える場面もあります。
また、帰りの会で、それぞれが嬉しかったことやお知らせしたいことを発表する時間を設けており、そこでの発表に対して他のお子さんたちからの質問も募集します。
自分の発表した話に対して質問が来て、それに応える力を身につけることで、双方向のコミュニケーションの力が身につくと感じています。
お子さん同士がお互いに「よき他者」になることで、相手にわかりやすく伝えるにはどうしたら良いか?ということを考えながらお話する機会になります。これも、自立の学校で集団での学習だからこそできることだと思っています。
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たすくの三種の神器「コミュニケーション」について、自立の学校での取り組みをイメージしていただけたでしょうか?
来週はスケジュール、再来週はタスクオーガナイゼーションをテーマに、ブログを投稿予定です。
ぜひ今後もブログをご覧いただけますと幸いです😊
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自律的な学習をとおした個人別の指導
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