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2023.03.29カテゴリー:
「理学療法士が語る!からだの豆知識」立位体前屈編
こんにちは!TASUC自立の学校大船の行森です。
長かった冬が終わり、春の訪れを感じますね。
春といえば進級・進学など出会いの季節、そして「体力測定」の季節です。
学校では、色々な運動項目のテストを行って判定を行っていますよね。
私は運動は苦手だったので毎年憂鬱だったのですが、吹奏楽部で打楽器や管楽器をやっていたので握力と上体起こしはまだマシだなぁといった感じでした。(シャトルランは息が切れる前に足が限界でした。笑)
自立の学校でも、今年の春休みプログラムは身体づくりに加えて体力測定を行っています!
今回は、その中の一つ「立位体前屈」についてちょこっと解説をしていきたいと思います。
近頃は学校では長座体前屈が主流となってますね。どちらも柔軟性を図るための評価方法ですが、理学療法士の視点では分かることが少しだけ変わってきます。
動き一つでさまざまな情報を得ることができるので、今日はそれの一部を紹介します。
立位体前屈は、数値が良くなると歩行効率も良くなる
まずは、立位体前屈の数値が良いってどういうこと?というところです。
数値がいいともちろん「身体が柔らかいね」と結果が得られます。
では、身体が柔らかいとどうなるの?立位体前屈の成績が良い人って結局どういうこと?というところが気になりますよね。
立位体前屈の成績が良い人に挙げられるメリットは、姿勢保持をする上で全身の筋活動を余計にしなくて済むと言われています。そうすることで歩行効率が上がり、燃費のいい歩行をしやすくなります。
立位体前屈の姿勢で、身体の特徴も知れる
前屈する動きを観察すると、身体の柔らかさだけでなくどの関節がより動かしやすいのかと言ったことも推察することができます。
例えば、骨盤ー脊柱の運動の関連性が崩れてしまっているとそれだけで数値は悪くなることがあったり、それらに関連して重心移動が上手くできず前屈姿勢を保つこと自体が大変で良い成績を出せないということがあります。
数値だけでなく、「どういった方法で立位体前屈の動きを成立させているのか」も私たち理学療法士は観察しています。
さらに、立位体前屈は良い成績ではあるけれど、ある関節に頼りすぎていて、トータルで見ると新しい課題が見つかることもたくさんあります。
いかがでしたか?体力テストもどういう目的で行なっているのかを詳しく知ることで、モチベーションが上がりませんか!?上がっていたら嬉しいです。
皆さんもぜひ、お互いにやってみて自分の特徴を見てみてくださいね!
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自律的な学習をとおした個人別の指導
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