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2024.06.16カテゴリー:著者:鹿島真知子

関心領域

こんにちは。たすく横浜教室の鹿島真知子です。

先日、大好きな友人たちのFBのやりとりから背中を押された気持ちになり、「関心領域」を観てきました。
いろいろ、もやっとした思いが駆け巡り…
徒然なるままに書き留めます。
お付き合いいただけたら幸いです。

ときは第二次世界大戦中。
舞台はアウシュビッツ。
収容所の隣の豪邸に住む家族が描かれています。
どこにでもある穏やかな風景。幸せそうな人々。
その向こうには、収容所の壁が連なり、煙突からもくもくと煙が立っている。
ときおり聞こえる人々の呻き声、叫び声、足音…
それが全く見えないかの如く、聞こえないかの如く、ありきたりな日常生活が繰り広げられていく。

理想の家庭を築き上げることに懸命で、塀の向こうで繰り広げられていることに全く関心を持たない人
塀の向こうを如何に効率よく運営するかということに力を注ぐ人
塀の向こうの景色が見えてしまって苦しくなって逃げ出す人
塀の向こうの景色を知りつつ、毎日を淡々と過ごす人

それぞれが、それぞれの事情に基づいて行動している。

塀の向こうのことが見えない、聞こえない人
見ようとしない、聞こうとしない人
見えているけど、聞こえているけど、どうにもできない人

この映画の舞台は誰もが知る悲惨なアウシュビッツだけど、同じようなことが自分の周りにも起きていると感じました。
自分の関心事に集中して、見ていないこと、聞いていないこと。
見えないふり、聞こえないふり、気づかないふり。

今、生きているすべての人に語りかけている映画だと思いました。

さて、自分はどう生きるか…
何を見て、何を聞いて、どう行動するか?
たいしたことはできないから、見ないふり、聞こえないふりしないで、ちゃんと考えることくらいならできるかな…

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