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2024.05.27カテゴリー:著者:伊藤明美

選択機会を保証して、コミュニケーションを増やそう!

こんにちは。横浜教室の伊藤明美です。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

先日、教材マスターの集い(保護者向け学習会)で、「コミュニケーション」についてお話しをさせていただきました。

1、コミュニケーションは双方向のやり取りです。

2、コミュニケーションにはモチベーションが大切です。伝えたいという気持ちを育てていきましょう。

3、コミュニケーションの発達の流れをおさえましょう。

という3つのポイントを、私たちが向き合うべき行動問題について振り返りながら、お話しました。

今回はその中でも、「コミュニケーションにはモチベーションが大切」という話について、少し振り返ってみたいと思います。

脳に何らかの機能的な障害がある子どもたちは、報酬系と言われる機能が弱い、というお話があります。

「これをやったら自分にどんないいことがあるかを考える」と言うことにあまりメリットを感じないと言うことです。

これは自分にとってメリットがある、と思えなければ、生活習慣でさえ気にしないのは当然ですよね。

実際、身だしなみや人との関わりに対してメリットを感じなければ、自分が求める以上のことはしません。

とはいえ社会生活を営む上で、最低限のことは身につけてほしいものです。

そのために、

・様々な方法で報酬系を高めよう

・皮膚感覚と固有感覚を満たす「体性感覚」への正しい刺激入力や回避技術を獲得させる

・報酬系を満たす経験や体験を増やす

・生活水準を保てるか

がポイントになります。

報酬系を高めるために重要なことは、「好子無くして、臨床なし!」ということです。

療育をする上で、一番最初に取り組まなければいけないことは、「リスクを防ぐ」ということです。そのため、療育を始める際には、観察を通して「好子」「嫌子」を明らかにします。これらの分析が、行動問題などを未然に防ぐことに繋がるからです。

詳細に分析することで、選択する機会を増やし、選択肢が豊かであると、コミュニケーションを増やすことができます。

その経験が将来の『意思決定』につながります。

先日、日曜日の家族会活動の際に、とある小学4年生の男の子が、「梅アイス🎶梅アイス🎶」と歌い、リズムをとりながら、一生懸命前の子とペースが離されないように歩きました。

その梅アイスは、カルディに売っている凍らせて食べるシャーベットで、2種類ありました。

お母様とのやり取りの中で、どちらが欲しいのか、何個欲しいのか、いつ食べるのか、詳細に思いや活動を明確にし共有していました。

そこまで話すと、「そのために頑張る」という気持ちがより強くなり、距離が離れたり、少し歩みが遅かったりした場合でも、やる気を再び呼び起こすことができます。

最後に、完歩して嬉しそうにお店に向かう姿を見て思うことは、本人にとって価値の高い報酬が提示された状態で行う活動は、意欲維持に効果的であり、それをやり切った達成感や満足感は、自己肯定感を高めることにつながるんだなぁ、ということです。

「好子」を詳細にして、選択肢を豊かにする。

活動では、特に選択機会の保証をして、コミュニケーションをたくさん発生させていきましょう。

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