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2024.02.20カテゴリー:著者:城日菜子

身近な「ヒーロー」の存在

こんにちは!たすく横浜教室の城日菜子です。
早いもので、2024年も、もう2月ですね。
今日は私が思う「ヒーロー」について、少し私の考えを書かせていただきます。

「ヒーロー」というと、みなさん、どんなヒーローを思い浮かべるでしょうか?
仮面ライダー、ウルトラマン、セーラームーン・・・
小さな子供達にとっての「憧れ」の象徴のような存在なのかなと思います。
だからこそ、幼稚園児〜小学校低学年のお子さんくらいまでだと、これらの「ヒーロー」になりたい!という子が一定数いますよね。
ちなみに私は、昨年20周年を迎えた、「プリキュア」の一番初期、「2人はプリキュア」世代でして、
「キュアホワイトになりたい!」と思っていた時期があったと覚えています。
学校生活を送っていたらある日突然妖精が現れてプリキュアに変身するんだと思っていたこともあったし(笑)
その日のためにハートフルコミューン(仮面ライダーでいうところの変身ベルトみたいなものです)で、変身したり、敵に攻撃したり、回復呪文を使ったりするイメージトレーニングをしていたこともありました。(笑)

私は、こんな「ヒーロー」の存在は、年齢とともに変化していくものだと思っていて、
さまざまな人との関わりの中で、自分にとっての「ヒーロー」を見つけていくのだと思います。
小学校6年生の時に、担任の先生が「このクラスの学級目標は『あこがれ』です。」と言いました。
(それぞれの文字にちなんで、「ありがとうが言える人」など、あった気がするのですが、細かいところは忘れてしまいました。)
「最高学年として、下級生にとっての「あこがれ」のような存在になりましょう。」
ピアノが上手で、英語が得意で、ゆるふわのパーマをかけていた担任の先生は、その当時の私の「ヒーロー」だったので、素直に「頑張ろう」と思ったのを覚えています。

小学生の頃は、いつもハキハキと返事ができて、みんなの先頭に立っていて、私よりちょこっと背が高くて、私よりも少し先にバスケットボールを始めたYちゃんが、私の「ヒーロー」でした。彼女は今でも私の大切なお友達です。
中学生の頃は、部活の一つ上の先輩で、試合にはあまり出れていなかったんだけれども、誰よりも体力があったから駅伝大会に駆り出されていて、尚且つ頭も良くて、町の弁論大会にクラス代表として出場したN先輩が私の「ヒーロー」でした。私も先輩の後を追うように体力をつけて駅伝に駆り出されて、町の弁論大会にも出て最優秀賞をとって、そして先輩と同じ高校を受験して、合格しました。
高校生の頃も、部活の一つ上の先輩で、部活の副キャプテンを務めていて、5番のユニフォームで試合に出ていて、理系の中で1番頭の良いクラスにいたC先輩が私の「ヒーロー」でした。ここでも私は後を追うように、部活の副キャプテンになって、5番のユニフォームで試合に出て、理系には進めなかったけれど、文系の中で一番頭の良いクラスに入りました。

中学、高校時代は、私は私の「ヒーロー」である、N先輩とC先輩の真似ばかりしていたと思います。
髪型、好きなアーティスト、文字の書き方、バスケットシューズなど…最初はわかりやすいところを真似していました。
その後は、「私も駅伝大会に出たいから体力をつける」「私も弁論大会に出たいから良い文章を書く」「私は理系ではないけれど、一番頭の良いクラスに入りたいから勉強を頑張る」など、具体的なところを真似というか、目標を立てて頑張るようになりました。
結果として、大会に出られたとか、副キャプテンになれたとか、うまく行った真似事はいくつかありますが、
「C先輩の真似はしたいけれど、私はC先輩のように、理系に進みたいとは思わない。」(数学と理科は、本当に不得意でした)
といったように、完全な真似ではなく、自分の価値観を明確にした上で、憧れとしているC先輩の生き方を真似していることもあるわけで、
つまり、私が、それぞれの先輩方の姿を参考に、「なりたい自分」を探して、目標を立てて、過ごしてきた副産物が、先輩たちと同じようなことになった。ということなんだと、今だから思います。

思春期のお子さん方の成長には、何かしら、憧れとなるような存在が必要で、このような存在のことを、「カリズマティックアダルト」と呼びます。この言葉を調べると「ありのままの自分を受容して、課題をきちんと指摘してくれる存在」と、出てきます。
先日、とある中学生のお子さんと、将来の夢の話をしていたのですが、「やりたいことがわからないよ〜」と言っていた彼女がふと、「先生は、私が、どんな職業に向いていると思う?」というふうに聞いてきてくれました。彼女は来年中学3年生の受験生、高校選択をはじめ、さまざまなことを自分の意思で選択していく必要がある年齢です。そんな彼女が、私の意見を参考にしようと思ってくれたことで、もしかすると私は、彼女にとってのカリズマティックアダルトになれているのかもしれない!と、私は素直に嬉しくなりました。
だからこそ、子どもたちにとっての、ちょっと先を行く先輩として、憧れられたり、意見を聞いてみようと思ってもらえたりするような存在になりたいなと、改めて感じました。

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