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2024.11.12カテゴリー:著者:鹿島真知子

認められることの大切さ

こんにちは。TASUC横浜教室の鹿島真知子です。
急に寒くなりました。
この季節、どんな服装をしたらいいのか迷ってしまいますね。

発達に凸凹がある子どもたちと接していると、認められることの大切さをひしひしと感じる機会がたくさんあります。
彼らは、頑張ったのに上手くいかなかったと感じてしまう機会が多く、元気がなくなってしまったり、無関心を装ったり、攻撃的になったりすることがあります。
表出の仕方はそれぞれなのですが、「不全感」が彼らを襲った結果だと考えています。
しかし、その根っこの部分には注目されず、表出した言動のみがクローズアップされ、その言動を正さなければいけないと大人たちは必死になります。
そして、その要請に応える自信がないと感じる子どもたちは、ますます不全感を募らせるという悪循環が生まれます。

私たちの教室には、「不全感」に満ちているお子さんがたくさん通っています。
彼らの「やる気」を引き出すために、どんなアプローチがあるのでしょう?

その答えの一つが「承認」だと考えます。
これは、ただ「大丈夫」「やればできる」と言うのではなく、お子さんの心情に合った言葉掛けが、最も大切だと感じています。

PBS(積極的行動支援)という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
お子さんがしようとしていることを捉えて承認していくことで、お子さんが自分を認め、お子さん自身がなりたい自分に近づけようとする行動を支援することだと私は解釈しています。

よくトイレに「きれいに使ってくれてありがとう」と書いてある、アレもその一つではないかと思っています。
無意識に行動しそうな時に「きれいに使ってくれて嬉しいわ」と声をかけられたら、「そうそう、私はきれいに使おうと思っていたのよ」と意識して行動しちゃいませんか?
しかし、「汚さないでよ」と言われたら、「私は不器用だから、きれいに使えないかも。失敗したらどうしよう」と不安にかられてしまうこともあるのではないでしょうか。
この例は、紙に書いてあるものなので、言葉掛けのタイミングを図ることはできませんが、人と人との関わりにおいてはタイミングがとても大切です。

先日、TASUCでは、全国の教室をzoomで繋いで「たすく祭」を開催しました。
これも「承認」を受ける大切なイベントです。
横浜教室も、先日のブログにあったように各部門で努力を重ね、それぞれの力を出し切り、ダンスでは全国2位をいただくことができました✨
実は、プラクシスの過程に課題を持つお子さんたちではありましたが、「手を伸ばす」と言う目標を立てて練習し、「手が伸びているね」と本人の努力を認めてもらうと言うサイクルを回しながら、手や足やからだの向きに注目しながら練習を積み重ねたからこそ、選出されたのだと思います。その過程で、努力を認められることが最も大切だったと感じています。

TASUCで年に一度行うアセスメントも、承認を得る機会として、楽しみにしているお子さんもいます。
たすくアセスメントはDA(ダイナミックアセスメント)の手法を用いて、理想の姿に近づけるためのステップを明らかにし、「できた!」を実現させるところに特徴があります。

認められると、次への意欲が湧きます。
なりたい姿をイメージして、近づこうとする過程を認めていくことで、人はポジティブになれるのではないかと考えています。私たちは、彼らの思いに注目して、「勇気づけ」をする人になりたいと思いながら日々子どもたちと向き合っています。


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鹿島真知子

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