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2023.03.26カテゴリー:著者:鹿島真知子

自閉症啓発デーに想う

こんにちは。たすくの鹿島真知子です。

4月2日は世界自閉症啓発デーですね。
そして、4月2日から8日は、発達障害啓発週間です。


横浜では、女神橋も、コスモワールドも、ハンマーヘッドも、象の鼻パークも、市庁舎も、マリンタワーも、日産スタジアムも青くライトアップされます。
私たちも、青い服を着て、センター南からセンター北の道を歩きます。


最近、自閉症、発達障害のワードはかなりメジャーになってきたと感じます。
恋愛、医療、刑事もののドラマでも、発達障害の特性を持つキャラクターが登場するのも珍しくなくなってきています。


しかし、このワードについての理解の仕方は様々であるとも感じています。


実は、2013年にアメリカ精神医学会が発行したDSM-5からは、「自閉スペクトラム症」という名称が採用されています。
スペクトラムというだけに、連続体であり、重い症状から軽い症状まで、さらには定型の発達との境目がわからないということを表しています。
ASD、ADHD、LDなどの症状をチェックすると、どなたも当てはまるものがあると感じるのではないでしょうか。


それでは、障がいと言えるのか、そうでないのかはどこで判断するのでしょう。
キャラクターと言って良いのか、障がいと言えるのか・・・
同じような特徴を持っていても、愛されて育つことができる場合と、迷惑がられてしまう場合とがあるのは否めません。


厚生労働省では、「発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です」と定義しています。


つまり、生まれつきの脳の特性により、独特な認知の仕方をし、その認知の仕方を理解されない場合に「迷惑がられてしまう」と私は思っています。
認知の仕方が違うのなら、その認知に合わせて伝えることが必須だと思うのですが、そこのところが広まっていないのではないかと憂いています。
その結果、「言うことを聞かない」「ルールを守らない」「勝手なことをする」と迷惑がられてしまう状態を「障がい」と呼ぶのではないかと思っています。
わかるように教えてもらえないまま大きくなると、社会に馴染めなくなり、重い障がいとして現れると考えています。

「障がい」は、社会が作るものとも言えるのではないでしょうか。


私たちの教室に通うお子さんは、理解するため、理解されるために、それぞれのツールを持っています。
「家に着いたら手を洗って、おやつを食べよう」と言葉で伝えても理解しにくいお子さんは、「家」→「手洗い」→(大好きな)「じゃがりこ」と順を示す絵カードが貼ってあるスケジュール帳を自ら持ち歩いています。
そのことにより、「こら〜!手を洗いなさいって言ったでしょ〜💢」と言われることなく、じゃがりこにありつけるのです😊


こんな小さな積み重ねをして育っているお子さんは、泣き叫ぶ必要が激減します。
もちろん、いつでもすんなり大人の言うことを聞く子どもはいませんから、泣き叫ぶことがなくなるまでには時間を要するのは言うまでもありませんね☺️

思っていることを伝える言葉がすぐに見つからない子は、絵カードを使って伝えることも学んでいます。
言葉を知っているけれど、発音が不明瞭で伝わりにくい場合は、スマホで文字を打って教えてくれます。
それぞれのお子さんが、自分に合った方法を使って、社会に出ようとしています。


そんな子どもたちと、その子どもたちを応援する大人たちが集い、4月2日に青いものを身にまとって歩くのがブルーウォーキングです。


4月2日に、そんな団体を見たら、気軽に声をかけてください。短い距離でも一緒に歩いていただけると嬉しいです。

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鹿島真知子

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