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2024.05.21カテゴリー:著者:城日菜子

社会性を、楽しみながら学ぼう♪

こんにちは!たすく横浜教室の城日菜子です
新年度が始まって1ヶ月。時が過ぎるのは本当に早いですね。
ドタバタしていた4月始まりから、子供達は運動会、宿泊、修学旅行
そして中学生は定期テスト・・・など、様々な試練に立ち向かっているように見えます😅
まだまだ、これから夏に向かって、全力で進んでいきたいですね😃

今日は、最近教室で流行しているカードゲームについてお話しさせていただきます。

先日、「はぁっていうゲーム」というカードゲームを入手しました。
少し前に、YouTubeなどで流行ったゲームですので、ご存知の方も多いかもしれません。
ゲームのタイトルになっている「はぁ」という言葉
ちょっと強い口調で「はぁ!?」なら、怒っているのかな・・・
ため息まじりに「はぁ・・・」なら、落ち込んでいるのかな・・・
など、この言葉は、声色や、表情によって、様々な意味を持つ言葉になります。
こんなふうに、一つの言葉に、様々なシチュエーションが当てられていて、
そのシチュエーションに沿って演技をして、他の人に当ててもらうといったゲームです。
難しいのが、ジェスチャー禁止。声色と、表情と、言葉のみで、表現すると言った点です。

なぜ、このゲームを入手したいと思ったか、経緯を説明していきたいと思います。
発達障害のあるお子さんたちの特性として
「対人的相互反応における質的な困難」というものがあげられます。
「三項関係」という、「ものを介した相手との関わり」という関係の構築に苦手さがあり、
「自己と対象」「自己と他者」の関係に留まっている場合があります。
一人遊びが好き、というような特徴は、こういったところからきていますね。

でも、「本当は人と関わることが好きなんだ」という子も多くいまして、
そんな子たちは、人との関わりを持ち始めた頃に、
「相手の気持ちがわからない」
「感情を上手に、表情などで表現することができない」
といった悩みがあるように見えます。
そんな子たちと、「ものを介した相手との関わり」をしながら
感情表現するための声色だったり、表情だったりを学んでいきたい!と思い
このカードゲームを入手しました。

実際このゲームをやってみると、
相手にわかりやす伝えるための表情、声色を考えたり
相手の表情や声色にすごく意識を向けて感情を考えたり・・・
考えることがたくさんだけど、表現して、みんなで一緒に考えていく
この過程が、私は、とっても楽しいなと感じました。

ゲームの中で、「相手の気持ちがわからない」といっていたお子さんは
カードに書かれたお題と、相手の声色を聞いて考えたことを擦り合わせようとしていました。
「感情を上手に、表情などで表現することができない」という悩みがあったお子さんは
一生懸命表情筋を使いながら、眉間にシワを寄せて表現していました。

発達障害のあるお子さんたちは、もちろん、特性として、
「対人的相互反応における質的な困難」は「無い」とはいえないでしょう。
でも、「人と関わりたい」という気持ちは、持っていることが多いな、と私は思っています。

社会性は「学び」によって育っていきます。
例えば、表情だったり、声色だったりといった、
人とやりとりをするための様々な「武器」を身につけていくことが、社会性の学びになります。
私も、このカードゲームを、たくさんの子供たちと、
楽しみながら、学んでいきたいな、と感じました😀

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