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2022.06.12カテゴリー:著者:鹿島真知子

無知は罪 〜次の一歩を踏み出すために〜

こんにちは。たすく横浜教室の鹿島真知子です。

昨日は、月一回のオンライン保護者学習会でした。
今回は、新しく発行された「たすくの療育」についての講義でした。

たすくの学習会では、講義の後、ブレイクアウトルームにて保護者とスタッフとでディスカッションを行います。
その中で、あるお母さん(Aさん)がこんなことをおっしゃいました。

「無知は罪」この言葉が刺さりました。
実は、子どもの将来のことを考えるのが怖くて、知りたくないと言う気持ちがありました。
でも、今は、それではいけないと思い、学びたいと思っています。

「子どもの将来のことを考えるのが怖くて、知りたくない」
この言葉に、多くのお母さんが大きく頷いていました。
Aさんは、その思いを乗り越え、学んで次の一歩を踏み出そうとしているのだと感じました。

「無知は罪」
これは、医師であり、ASDの息子さんを授かった河島淳子先生がご自身の子育てを語る時におっしゃった言葉です。
「すでに障害を負って生まれてきたのであるなら、残っている健康な脳の機能をフルに生かして発育を助け、彼ができるだけ自由に楽しく生きていけるように、精一杯の子育てをしよう」と決心した
と言う記述もあります。
「決心した」という言葉から、河島先生も、様々な思いを乗り越えて「無知は罪」の思いに辿り着かれたのだと推測されます。

私は教員時代、目の前にいる子どもたちが、大人になったら、年老いたら、ご両親が亡くなったら、という生涯の見通しを立てることができないまま、子どもたちと過ごしていました。
そのことに大きな不安もありました。

たすくには、未就学児から成人まで広い年齢層のお子さんが通っています。
幼児期に、さまざまな要因が重なり、泣き叫んだり、走り回ったりしていたお子さんたちが、日々の療育をとおして、思いを伝えてきてくれたり、見通しを持って行動できるようになってくるその過程を、ともに経験することができるのは、この仕事の醍醐味でもあります。

少年の声から徐々に大人の声になり、いつのまにか見上げる背丈になった子。
成人式の振袖姿やスーツ姿を披露してくれた子。
職場で働く姿を見せてくれた子。

私は、様々なライフステージでの身体と心の成長を臨床の中で目の当たりにし、子どもの可能性の大きさに希望をもつことができるようになりました。
「知る」ことは、可能性を探ることだと言えるのではないでしょうか。

だからこそ、私たちは学び続けます。
大人になった彼らが、歳を重ねた彼らが、できるだけ自由で楽しい人生を送ることができるために。

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