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2022.04.10カテゴリー:
手塩にかけたうめぇ味
横浜センター南教室の吉澤竜之介です。
出会いと別れのこの季節。新しい挑戦や再挑戦している方が多いと思います。新たな進路へ進まれた皆様へ少しばかりお話できればと思います。
多くの子が挑戦している「学校」と呼ばれる場所は「学びの場」であって、家庭や保育園のような「生活の場」ではありません。
たとえば、保育園で保育士たちは意識的に安心感を得てもらえるよう家庭的な雰囲気を創出し一人ひとりと関わるようにしています。しかし、学校は先生が集団に勉強を教える基本「一対多」の場です。「家庭的」であったり、「くつろぎの空間」ではないのですね。
そんな新しい環境で挑戦している子どもたちにとって、家庭はこれまで以上に大切で、保護者の方たちはいつもに増して「家庭的」を意識して、子どもたちと接してあげてほしいと思います。
お家で過ごす時間として「起床」「食事」「入浴」「就寝」といった活動の切り替わり、
これらは親として「早くして」と思う代表的な場面。
子どものことを思うがこそ、ついつい「早く食べなさい」「早くお風呂入りなさい」「早く寝なさい」と言ってしまうのではないでしょうか。
児童精神科医であった佐々木正美さんは
「愛されて育った子どもは、親に無理な要求はしません。甘やかしているくらいがちょうどいい」とおっしゃっていました。
この言葉も受け取り方で大きく捉え方は変わってしまうと思いますが、決して「子の全て要求を飲み込み、甘やかしなさいよ」と言うことではなく正美さんは子に愛情を注ぐ親に安心を持ってもらいたくてこの言葉を綴ったのだと私は捉えています。
大勢の子どもたちの成長を見させていただく中で改めて感じるのは、子どもたち一人ひとり発達にスピードの早い・遅いや、得意・不得意があるということです。そんな中子どもたちは一生懸命に生活し、日々の生活に奮闘しているのだと思います。親御さんや支援者たちがよき理解者になるためには「待つ」根気が大切なのです。
子どもたちに自立してほしい、意志を尊重してあげたいと思うからこそ、子育てに熱中するし、そんな中適切な援助や支援がわからなくなる時はありますよね。当然です。親とて聖人君子ではありません。
先ほどあげた「起床」「食事」「入浴」「就寝」の生活の中のポイントで子どもと向き合っていたら、あとは多少手抜きでもいいと私は思います。「働いているから、子どもにじゅうぶんな時間をかけてあげられない」と、仕事で忙しいお母さん方は思っている方が多いですが、短い時間でも日々これらをお子さんと過ごすように心がけていれば十分ではないでしょうか。
子どもたちは、そんな親の愛情をしっかり感じ、家庭でくつろぐことで、また元気をチャージでき挑戦することができます。
手伝ってあげるときは、子どもに何もさせずに親がすべてをやってあげてしまうということではなく、そばにいて見てあげているということが大事です。子どもに寄り添って、どこが理解できていないか確認して、それをわかりやすく具体的に段取りを教えてあげる必要があります。そうすることで、子どもはどうしたらいいか理解できるし、大好きな親にそばにいてもらえ、楽しく安心して挑戦できると思います。
親や支援者として避けたいことは子どもに対してなにも提示せず、叱ることです。口で言うだけではなく、子どもといっしょになって態度で示し、その習慣が身につくまで付き合ってあげる。そういった姿勢が必要ですね。
そうして、しっかり見てもらった子どもというのは、自分に自信が持てるし、頑張る力が育まれて、自主性のある子どもに育ちます。
そこの寄り添い方をたすくでは子どもを中心に考え、親御さんと協働しています。
子どもへの関わりでお困りの方はぜひたすくまでお問い合わせください。
話は少しそれますが、 たすくセンター南教室に通う子どもたちに人気の男梅というグミがあります。
そのグミには「手塩にかけたうめぇ味」
というキャッチコピーがあります。
子育てをするときに親や支援者がすべき大事なことは、「子どもを手塩にかける」ということだよなぁと思い、いいこと言うグミだなと感心しました(笑)
新しい環境に飛び込む子どもたちは、「初めての体験」をしていて、環境に慣れるまで本当に大変なんだと思います。そんな子どもたちにはこれまで以上に手をかけ(手塩にかけ)その姿を見守ってあげてください。そうすることで安心して、新しい環境で頑張れると思います。
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個性を理解して、才能を伸ばす
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