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2024.05.12カテゴリー:
学習を支える学びとは
こんにちは。TASUC横浜教室の鹿島真知子です。
新年度が始まった4月は新しい環境を受け入れることで精一杯の毎日。
そしてGWで少しほっとして、
今週から、本格的に「今」と向き合う日々が始まったと感じている子どもたちが少なくないのではないでしょうか。
幼稚園も小学校も中学校も、転園転校経験のある私は、新しい学校の門、昇降口、教室での戸惑いを断片的ではありますが鮮明に覚えています。
どう振る舞ったらいいのかわからず精一杯明るく振る舞おうとして、
冷ややかな視線を浴びたこともあったな〜
なんて思い出すだけで胸のざわつきを感じます。
時をう〜〜〜んと経て、今はたくさんの戸惑いを抱えている子供たちと向き合う生活をしています。
TASUCでは、J☆sKepsという視点で子どもたちを評価し、学ぶ力を伸ばしていきます。
J☆sKepsは、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所で開発された指標で、私は教員時代に知りました。
幼児期から青年期までの状態像を具体化していること、
望ましい将来像に向けた機能的な目標と相関関係があることに感銘を受けました。
当時は小学校個別支援学級の担任で、
一人ひとりの特性に合わせた指導方法を模索している頃だったので、
J☆sKepsの得点によって取り組むべき内容が示されていることに大きな魅力を感じたことを覚えています。
学習が進まないのは「やる気がないから」と判断されたり、
「仕方ない」と諦められてしまっていたりしていた子がたくさんいましたが、
実は、J☆sKepsに課題があるために
席に座れなかった
指示を聴けなかった
褒められていること が分からないので意欲が続かなかった
模倣ができないから先生の見本をいくら見せられても再現できなかった
等という視点で分析していくと、するべきことが明確になると考えました。
そして、今の立場になり、学校訪問し、個別支援学級のお子さんの様子を拝見するたびに、
J☆sKepsの視点を持って学びを進めることの必要性を強く感じます。
例えば、J☆sKepsの一番はじめの項目である「学習態勢」を見ると、
起立や着席を一人で行うこと、他者との歩調を合わせることの大切さが明記されています。
これができないと、学習に向かうことはできません。
学習内容に注目する前に、学習態勢に注目するべきだということがわかります。
言い換えれば、学習態勢が整えば、学習内容は自ずと吸収できると言えます。
園や学校等の他者が関わる活動において、困ったことがあるお子さんについて、
「困った子」ではなく「困っている子」という視点で観察し、
どんなことに困っているのか、しっかり分析し、対応して行くべきだと考えます。
その際、J☆sKepsを用いて目標を定め、学びを進めて行くことが有効だと考えています。
私たちの教室に通うお子さんたちは、正しいことをやりたい、人の役に立ちたいという気持ちがとっても強いのに、行動の結果だけを見ると残念なことになってしまうことが少なくありません。
彼らの本当の良さを結果に反映させるために、私たちは、J☆sKepsを伸ばすアプローチを続けます。
- タグ:
個性を理解して、才能を伸ばす
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