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2025.12.22カテゴリー:
子どもの未来を切り拓く家族の力〜教材マスターの集いMAX2025冬を開催して〜

12月20日、全国のたすくグループをZoomでつなぎ、ご家族とお子さんがこれまでの歩みを発表してくださる「教材マスターの集いMAX2025冬」を開催しました。
MAXは、たすくの教材や支援を活用しながら、日常生活や成長の中でどんな工夫をしてきたのかを、ご家族自身の言葉で共有する会です。幼児期から成人期まで、さまざまなライフステージの実践が紹介され、どの発表も一人ひとりの人生が感じられる、見応えのあるものでした。
今回の発表を通して改めて感じたのは、子どもは生まれた瞬間から、いえ、お腹に命が宿ったその時から、かけがえのない存在だということです。どんな個性や困難があっても、その子なりの可能性が必ずあることを、MAXは教えてくれます。
横浜教室からは、2歳から通ってくださっている男の子、Aくんの「ことばの育ち」についての発表がありました。
1歳半検診で目が合わない、指差しをしない、発語がない等の理由から、療育センターでの診察を受け、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けたAくんは、今では人と話すことが大好きな、明るい小学4年生に成長しています。
ことばを育てるためには、まず「聞く経験」を積み重ねることが大切です。同じ場面で同じことばを繰り返し聞くことで、子どもの中に「頭の中のことば(内言語)」が育っていきます。そして、学んだことばを実際に使える場面を用意することで、少しずつ自分の思いを伝えられるようになります。
また、コミュニケーションは単にことばを話すことではなく、「相手に届ける」ことです。相手の名前を呼ぶ、顔を見る、体を向けるといった基本的なやりとりも、大切な学びの一つです。
発表からは、Aくんのお母さんが日常生活の中で、Aくんの特性に合わせた工夫を重ね、親子のやりとりそのものを楽しんできたことがよく伝わってきました。その積み重ねが、Aくんの「人が好き」という力につながっているのだと感じました。
私はMAXが大好きです。
それは、 MAXの発表が、お子さんがどんなことに困っていて、どんな力を秘めているのかを見出し、持てる力を引き出し伸ばす工夫の記録だからです。
そこにはご家族の苦労も喜びもいっぱい詰まっていて、その奥深くには愛が満ちていることを感じ、心にずしんと響きます。
MAXの魅力は、こうした実践の共有だけではありません。発表後には、参加者全員で意見を出し合い、これからの支援や関わり方を考える時間があります。今回も、Aくんの未来を思い描きながら、温かく前向きな対話が生まれました。
その中に、からだ作りに視点を置いた提案がありました。コミュニケーションを成り立たせるためには、正面で人を捉えることが大切です。そのためには、からだの正中線を知り、止まることができる力を育むことが大切だということに目を向けたアイディアをまとめてくれたグループがありました。
今回の発表では時間の関係で触れてはいなかったのですが、実は、Aくんは感覚統合上の困難もあり、からだをまっすぐに止めることに困っています。それゆえ、毎日からだ作りにも取り組んでいるのです。これらのアプローチがコミュニケーションの土台になることをあらためて意識するきっかけとなりました。
発表してくださった方も、ワークに参加してくださった方も、お子さんの困った行動の原因を分析し、お子さんに合った対応策を試して上手く行ったり行かなかったりを繰り返す毎日を送りつつ、お子さんの成長を全力で支えているからこそ、アイディアが豊富で明るいのだと感じています。
お子さんに大いに期待し、思ったようには行かなくて挫折感を味わい、でもやっぱり期待を持って一緒に歩んでいくことで糸口が見つかり、壁だと思っていたことを乗り越えることができ、乗り越えたと思ったら、次の壁が待ち受けている…
そんな繰り返しをしながら自分たちなりの道を見つけていくことの尊さを、あらためて教えてくれる場でした。
そして、その過程に寄り添い、一緒に歩んでいける仕事は、責任重大で、気を引き締めなければ!と思いつつ、ともに喜べる幸せの大きさも感じる場でもありました。
発表してくださった皆さま、参加してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
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個性を理解して、才能を伸ばす
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