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2024.08.14カテゴリー:著者:鹿島真知子

働くということ〜夏祭り運営をとおしての学び〜

こんにちは。たすく横浜教室の鹿島真知子です。
夏休みも折り返し地点を過ぎましたが、宿題は順調に進んでいるでしょうか?😅

夏休みのたすくは、特別プログラムが盛りだくさんです。
今年は、職業体験など「働く」にフォーカスを当てたプログラムを多く実施しています。
新しい試みとして、子どもたちと一緒に夏祭りの運営をしました。
金銭のやりとりが発生するホンモノの仕事を体験したことで、子どもたちは、いつもなかなか見られない✨きりり✨とした表情を見せてくれました。

夏祭り運営チームには仕事体験が初めての小学生もいたので、接客の心得を確認してしてから取り組みました。

①姿勢よく振る舞う。
②気持ちの良い挨拶をする。
③お客さんが来なくても、持ち場を離れない。

運営チームに手を挙げてくれたお子さんたちは、貢献欲が高く、頑張り屋さんばかりなのですが、
体幹が弱く、座り続けることや立ち続けることに苦労していたり、
他者への注目が難しいため、挨拶のタイミングを逃してしまったり、
じっとしていることが苦手だったり・・・
接客を担う上で、さまざまな課題をクリアする必要がありました。
だから、事前学習でも「心得」をしっかり確認し、練習を重ね、当日朝も再確認して臨みました。

お客さんを待つ時間は、長く感じるものです。
姿勢も崩れがち、表情も暗く、ネガティブな呟きが増えそうになって来た頃、1人目のお客さんが現れました。
その瞬間からの真剣な眼差しと働きぶりには目を見張るものがありました。

姿勢を正して、元気に「いらっしゃいませ」と言う姿には「役に立ちたい」という思いが満ちていました。
その後、練習のとおり「チケットをお願いします」「色を選んでください」「こちらへどうぞ」とご案内する役割をしっかり果たすことができました。

発達障害のあるお子さんは、これから起きることを想像することが難しいことがあると言われています。
だから、想像のお客さんに対して身構えることは苦手です。
しかし、貢献欲の高いお子さんばかりです。
それゆえ、実際のお客さんが目の前に現れると、学んだことを活かしてやり遂げる力は高いのです。

1人目のお客様で実体験をした後は、接客の心得を守る意識が高まりました。
(厳密にいうと、お客さんが途切れたときの姿勢は少し崩れましたが😅)
そして、持ち前の貢献力の高さを発揮して、生き生きと役割を果たすことができたのです。

おかげさまで、お客様はたくさん来てくださり、たすく夏祭りは大盛況でした。
収入から、仕入れにかかった支出を引いた利益が出たので、お給料を渡すこともできました。

準備から片付けまで全てに携わり、苦手な課題にも挑みながらやり遂げて、お給料をもらう子どもたちの表情は輝いていました。
子どもたちにとって、仕事の楽しさと厳しさを体感できた1日だったのではないでしょうか。

早速、その日の夜に、一人のお子さんから日記が届きました。

子どもたちを運営チームに入れて実施した夏祭り体験を経て、
「ごっこ遊び」では本当の学びは難しく、実体験により学びが深まるということを私たちも実体験しました。

未経験のことを想像するのは、誰もが難しいことだと思います。
それを補おうと、大人は言葉を尽くして教えようとしますが、理解できなさそうだと判断すると、体験させてもらえないことが少なくないとも感じています。
そして「邪魔にならない場所で遊んで過ごしてください」なんてことになってしまう場合も少なくありません。
その結果、経験が積み重ならず、学びの機会を得ることが難しい現状があると感じています。

私たちは、そんな子どもたちに、実体験の場を設け、言葉だけではないアプローチをして、経験を増やす機会を創出していきます。
その経験をとおして、自分が世の中の役に立つ存在であることを実感し、次に進みたいと感じて欲しいと心から願っています。

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鹿島真知子

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