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スタッフブログ
2022.03.27カテゴリー:スタッフの思い, チャレンジ, 感覚調整
世界自閉症啓発デーに思う〜感覚処理調整の困難〜
こんにちは。たすく横浜教室の鹿島真知子です。
4月2日は世界自閉症啓発デー、4月2日から8日は発達障害啓発週間ですね。(横浜市の取り組みはコチラ)
‘Autism’はギリシャ語の‘Autos'(自己)と’ismos’(状態)を組み合わせて作られていると言われています。
社会性やコミュニケーションの難しさ、限局的な興味関心という特徴を表す言葉として、日本語の「自閉症」よりしっくりくるなと個人的に思っています。
2013年のアメリカ精神医学会(APA)の診断基準DSM-5の発表以降、自閉スペクトラム症(ASD;Autism Spectrum Disorder)として、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていた症状をまとめて表現するようになりました。
私たちの教室に来てくれるお子さんたちは、さまざまな困難を抱えています。
それは、本当に人それぞれで、大変さの度合いは比べられるものではありませんが、私が想像を超えてキツイんじゃないかな〜と思っているのは、ASDの人に多い感覚処理調整の困難です。
聴覚の感覚過敏のため騒々しい空間に入れないことがあります。
触覚の感覚過敏のためにちょっと触れられただけで癇癪を起こしてしまうことがあります。
固有受容覚(自分の身体の位置や動き、力の入れ具合を感じる感覚)の感覚探求がある場合は、じっとしていられず動き回ってしまうことがあります。
聴覚の感覚探求のため、常に声を出していることがあります。
これらは、感じ方の違いからくる行動なのですが、感じ方が違うなんてことが周りから見てわからないから、行動だけ見て、困った子どもだと捉えられてしまうのです。
大丈夫じゃないのに「大丈夫だよ」と言われたり、「やめなさい」と怒られたりしてしまうことが多く、それゆえ、自己肯定感が下がってしまうリスクを、彼らは背負っているのです。
もしかしたら、自分も、彼らと同じように感じていたら、同じような行動を起こすかもしれないとも思うのです。
でも、残念ながら、自分と違う感覚を本当に知ることはできません。
Carly’s Cafeは、カーリー・フライシュマンさんの感覚を動画で疑似体験ができるのでオススメです。
テンプル・グランディンさんの本もとても参考になります。
こんなふうに、自分以外の人々がどんな情報を受けてその情報をどう処理しているのかを知るのは、自分の生きる世界を広げるとも感じています。
たすくでは、今年も、自閉症啓発デーにちなんで、「ブルーウォーキング」を行います。
誰もが生まれた地域、住みたい地域で安心して暮らせることを願い、たくさんの人と歩きたいと思っています。
テーマ:自分の足で自由を掴む!〜街を歩こうブルーウォーキング〜
日時:4月3日(日)9:30〜11:30
集合場所:新横浜日産スタジアム 東ゲート前
参加費:無料
当日は、テーマカラーの青を身につけてお越しください。日産スタジアムの周りを歩くこのコースは、桜の花が美しく、春を満喫できますよ!!
ご参加をご希望の方は、事務局(center@tasuc.com 担当:たすく療育・城)までご連絡ください。
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