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2021.08.31カテゴリー:
たすくの療育と家庭訪問「ご家族は協働治療者である」〜保護者と一緒に家庭療育の可能な環境を作り上げ,お子さんの力を伸ばしていく〜
こんにちは.たすくの佐藤歌恋です.
本日は,「家庭訪問」について書かせていただきます.
たすくでは,保護者を「協働治療者」と捉えています.
たすくの教本である「たすくの療育」.通称「メソッド本」の1ページ目には
『ご家族と協働する』というタイトルのページがあり、その後には
『子育てをする力を付けて,ご家族中心でお子様を育てる』と書いてあります.
「ご家族中心」ということは、来室時以外にも「日々の取り組み」が大切ということ.
つまり,家庭療育が大切ということです!
しかし,家庭療育?家庭の構造化?何から始めればいいの??と疑問に思われる方もいるかもしれません.
そこで,たすくでは,
週に1回の「ウィークリーアセスメント(週に1回,課題の進度の確認を行う日)」や,
電話やiPadを使った日々のやり取りなどのサポートに加えて,
「家庭訪問」をさせていただくこともあります.
ウィークリーアセスメントでご家庭での様子を聞き取り,方法やツールを決め,
日々のやりとりの中から現状の把握と改善をしていく.
さらに詳しく環境を把握させていただく必要のある場合は,家庭訪問で実際に家の中を見せていただき,
一緒に構造化(構造化についてはこちら)をしたり、ワークシステムを整えたり保護者と
一緒に環境を整えさせていただくのです.
環境が整い,ツールが揃い,方法がわかれば,あとは続けるのみ!
相談をしながら,記録をとりながら,一緒に進めていきます.
このように,一緒に生活環境を確認し,実際の行動を想定しながら話し合うことで,
お子さんの生活スキルの自立度が上がったり,
ご家庭での学習の時間が充実したりすることが期待されます.
以前,お邪魔させていただいたご家庭では,学校からの帰宅後や,休日の自由時間を,
どう使うかということが課題に上がりました.
自由時間になると,家の中でふらふらと歩き回ったり,iPadをしたりしているのですが,
「年齢(当時中3)も鑑みて,将来の自立した生活の為に,もう少し時間を有意義に使う方法はないか」
というニーズのもと,本人に出来そうなことを探しました.
将来の自立のために,家事スキルも身につけたい!ということで,
お母さんのお手伝いに取り組むことを決め,
その結果,お洗濯の一連の作業に取り組んでみることに決めました.
洗濯機に服を入れ,表示された分の洗剤を入れる.洗濯が終わったら,洗濯物をカゴに入れ,ベランダの物干しに干す.
ここまでの作業を,いつ,どんなツールを使って,どの程度やってもらうかを,実際に動線を確認しながら
具体的に決めていきました.
「百聞は一見に如かず」
家庭訪問後,このご家庭では洗濯物の取り組みが続いています.
取り組みが上手くいかない時にも,ご家族と実際の環境を共有させていただいているので,
どんなところに難しさを感じているのかも,具体的に話をすることができます.
そのため,本人に最も適した方法を早急に見つけることができ,日々の実践のしやすさに結びつき,
その日々の積み重ねが,本人の力になっていくと考えています.
冬頃には,自由時間に1人で洗濯をし,干して,「お母さん終わりました!」と報告してくるような.
そんな姿を,ご家族と協働して目指していきます!
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個性を理解して、才能を伸ばす
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