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2020.12.02カテゴリー:著者:横浜教室スタッフ

‘’きっかけ‘’になりたい

こんにちは

たすく療育・横浜センター南教室の佐藤歌恋です。

今日は私の家族の話をします。

まず紹介するのは私の母です。

母は地方で特別支援学校の教師をしています。

教師をする前は「親なき後」に備えるグループホームで

成人の方々と関わっていました。

私は小さな頃から母の職場に連れて行ってもらっていたこともあり、お互いの仕事柄もあり、

地元に帰ると、母とずーっと特別支援教育や障害児者福祉の話をしています。

車の中でも、ご飯中でも、晩酌をしながらも…話は尽きません。

私は自分のことをなかなかの情熱的な人間だと思っていますが、

母はそれを上回る存在です。

何が言いたいかと言いますと、

私と母は、障害のある子たちと関わる毎日にとても満足していて、

日々関わっている子どもたちのことが大好きだということです。

次の紹介するのは、私の伯父です。

これは私の母の兄にあたる人です。

伯父は小さな頃はガキ大将。

とても頭のキレる人で、今は有名なタオルの会社の上役さんです。

地方出身の私にとって、東京に住んでいた伯父さんは憧れの存在で

美味しいお酒も、有名なお菓子も、社会人としての責任も

伯父さんから教えてもらいました。

ここで言いたいのは、伯父さんはとても魅力的な人であり、

小さい頃から大好きであるということです。

3年前のお盆

毎年のように家族や親戚が祖父母の家に集まる機会がありました。

ちょうど、7・26が起きて数週間

メディアでは、植松容疑者を容認するコメントがちらほらと聞かれる時期でした。

メディアから漏れ出る様々な言葉

「生産性のない障害者に、私たちの税金が使われているのはけしからん!」

そんなテレビのコメントだったと思います。

私は「‘’そんなこと言う奴‘’はどこのどいつだ」と、テレビ画面を睨みつけていました。

その時、伯父が言ったのです

「自分はそうは思わないけどな」

意味を聞くと

「日頃仕事を頑張ってさ、休日に少し贅沢におしゃれな店で食事をするとする。

そこに障害のある人がいて、口から物をこぼしたり、お皿の周りを汚したり

そんなのを見たら気分が悪くなるじゃないか。

だから、税金を使って、そういう人たちを一つの場所に集めておくんだよ。」

私は唖然としました。

自分の伯父から、そんなコメントを聞くだなんて!

母と伯父は兄妹なのに!同じ家で、同じ両親の元で育ったのに!

この違いは何?

しかし、私は伯父のことを嫌いにはなりませんでした。

きっと社会はそんなもん。色々な人がいて色々な考えを持っている。

‘’きっかけ‘’があったか、なかったかの違い。

けれど、これはとても根深い問題。19名も殺されたんだよ?

私も経験があるので、伯父が言っている光景はすぐにイメージできました。

学生の頃の身体障害のある女性と二人でランチに行きました。

その方が選んでくれたお店はとても可愛らしいお店で

小さな空間にたくさんの席。電動車椅子に乗っていた彼女は

人や席を避け「すみません、すみません」と言いながら席につき

いざ食事。彼女は自分にあった食具やエプロンなどを使っていましたし

私も言われたように介助をしましたが

やはり口に運ぶ際にはポロポロと料理をこぼしたり、

咀嚼中の物が出てきてしまったりと、綺麗に食事をしているとは言えない光景でした。

食事を終えると、彼女のお盆の上には食べかすがたくさん落ちていて…

伯父の話を聞いたときに、私は自分の経験を思い出し

「確かに、その光景を見て不快な気持ちになる人はいるだろうな」と感じました。

きっと、伯父がその場にいたら、難しい顔をして「店を変えよう」と言うのだろうなと。

私も、確かに気にはなったけれど

私は、彼女が自分が選んだお店で、自分でメニューを決めて、自分で食べて

幸せそうな表情をしていることが嬉しくて、一緒にいて楽しかったんだけどな…。

‘’そんなことを言う奴‘’はとても身近にいました。

この伯父の言葉は今の私にとって、とても大切な言葉になっています。

社会なんてそんなもん。そんなもんだけどそのままじゃいけなくて

だからって他人を無理やり変えることもできないし

だから私はやっぱり、自分の身を持って伝えていきたいのです。

次回、伯父に会えたら、きっとたくさん私の話を聞いてくれることでしょう

私の話に、伯父が少しでも頷いてくれたら

私は、伯父の‘’きっかけ‘’になれたということになるでしょう。

ずっと一緒だよ!一貫性と継続性のある支援を!

たすくグループは発達障害の専門家集団です。
一人ひとりのお子様に応じて理解し,それぞれに最適な療育方法をご提案します。

たすくは自閉症,アスペルガー,ADHD,LD(学習障害)など幅広い発達障害の療育に携わり,13年の歴史がある療育専門機関です。


私たちは、一年に一度、ご家族とスタッフが一堂に会するアセスメントを軸として、共に未来に向けた療育プログラムを作成し、ご提案いたします。

お子様の困り感に寄り添い、一つひとつスモールステップを踏みながら、一貫性と継続性のある支援を一生涯をとおして行っていく基盤をご用意しています。


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私たちは発達障がいのあるお子さんとそのご家族のための、一貫性と継続性のある支援体制を創る「たすくグループ」です。 TASUC個別療育・横浜センター南は、最新の研究と科学的な根拠に基づくアセスメントと療育の拠点として、地域に根ざすことを目指します!

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